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今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際 最近の知見
1-1.子宮頸部境界悪性病変—遺伝子異常との相関を中心に
著者: 今野良1 佐藤信二1 矢嶋聰1
所属機関: 1東北大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.990 - P.993
文献購入ページに移動異形成とは頸部上皮に何が生じたときにできる病変なのか,また,異形成が癌に進行するためにはどんな遺伝子変異が起きているのか,など頸部病変における癌化過程を知るうえでこの境界悪性病変の生物学的性格を知ることは重要である.子宮頸癌および境界悪性病変である異形成の90%にHPV(human papilloma virus)が存在しており,発癌機構のうえで最も重要なeventであると思われる.本稿ではHPV感染とその次に生じるmolecular eventに関する最近の話題を概説する(図).
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