文献詳細
今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際
取り扱い方針について
文献概要
子宮頸癌合併妊娠がなぜ,いま問題か
子宮頸癌の発生は,20歳代には比較的少なく,30歳以降で増加する.したがって,1970年以前は20歳前半で結婚し,妊娠を繰り返しても,これが30歳を超えて子宮頸癌と合併することは,比較的少なかった.しかし,最近発表された厚生省人口動態統計(1994年度)によれば,女性の初婚年齢は,26.4歳と上昇し,20歳前半の婚姻率は,28.0〜13.0%へ,後半のそれは80〜58%に減少して,現在も,晩婚化はなお継続していると報じ,これが続くかぎり妊娠が30歳代にずれ込むことが多くなり,これによって子宮頸癌と合併する頻度が増加した.
子宮頸癌の発生は,20歳代には比較的少なく,30歳以降で増加する.したがって,1970年以前は20歳前半で結婚し,妊娠を繰り返しても,これが30歳を超えて子宮頸癌と合併することは,比較的少なかった.しかし,最近発表された厚生省人口動態統計(1994年度)によれば,女性の初婚年齢は,26.4歳と上昇し,20歳前半の婚姻率は,28.0〜13.0%へ,後半のそれは80〜58%に減少して,現在も,晩婚化はなお継続していると報じ,これが続くかぎり妊娠が30歳代にずれ込むことが多くなり,これによって子宮頸癌と合併する頻度が増加した.
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