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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻8号

1996年08月発行

今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際

取り扱い方針について

1-3.子宮頸部境界悪性病変—妊娠中の管理の要点

著者: 西谷巖1

所属機関: 1岩手医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1030 - P.1032

文献概要

子宮頸癌合併妊娠がなぜ,いま問題か
 子宮頸癌の発生は,20歳代には比較的少なく,30歳以降で増加する.したがって,1970年以前は20歳前半で結婚し,妊娠を繰り返しても,これが30歳を超えて子宮頸癌と合併することは,比較的少なかった.しかし,最近発表された厚生省人口動態統計(1994年度)によれば,女性の初婚年齢は,26.4歳と上昇し,20歳前半の婚姻率は,28.0〜13.0%へ,後半のそれは80〜58%に減少して,現在も,晩婚化はなお継続していると報じ,これが続くかぎり妊娠が30歳代にずれ込むことが多くなり,これによって子宮頸癌と合併する頻度が増加した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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