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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻8号

1996年08月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際 取り扱い方針について

5-1.絨毛性疾患—胞状奇胎後の妊娠

著者: 後藤節子1 野村誠二2 岡本知光2

所属機関: 1名古屋大学医療技術短期大学部 2名古屋大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1058 - P.1059

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 絨毛性疾患の発症はchild bearing ageである20歳代にピークがあり,その治療,管理にはその後の妊娠への十分な配慮が必要である.ことに胞状奇胎後の経過が順調な症例に対しては,最近の晩婚化,出産年齢高齢化の社会傾向より,避妊期間の短縮化が望まれる.また(胞状)奇胎後絨毛性疾患治療症例については,hCG測定法・画像診断法・化学療法の進歩により,妊孕能を温存したまま寛解する症例が増加している.ここに新たな問題として,化学療法剤の卵子に対する,また妊娠・分娩に対する影響,さらには分娩後の絨毛性疾患の再発への懸念などが存在する.
 本稿では①奇胎後の経過順調症例に対する妊娠許可,②化学療法後症例における妊娠・分娩,の2点を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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