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今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際 取り扱い方針について
5-4.絨毛性疾患—絨毛癌の化学療法選択基準(プライマリケモセラピィ)
著者: 丸尾猛1 浜名伸也1
所属機関: 1神戸大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1068 - P.1071
文献購入ページに移動絨毛癌には,正常妊娠あるいは奇胎妊娠の続発変化として生じる妊娠性絨毛癌と卵巣の胚細胞性腫瘍の一型として発生するものおよび他癌の分化異常によって生じるものとがあるが,大多数は妊娠性絨毛癌である.妊娠性絨毛癌の約半数は正常妊娠を先行妊娠とするが,残りの半数は奇胎妊娠の続発変化として発生することが判明している1).とくに奇胎続発の絨毛癌では,奇胎娩出後血中hCG値がひとたび寛解基準値へ低下した後,再び上昇に転ずるという特異なhCGパターンを示すのが特徴的である2).
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