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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の臨床 新生児診療—産科医のためのポイント 新生児蘇生法

4.極低出生体重児,超低出生体重児の分娩室内管理とNICUへの搬送手順

著者: 志賀清悟1 柴田隆

所属機関: 1順天堂伊豆長岡病院新生児センター

ページ範囲:P.1138 - P.1140

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分娩前の準備
 分娩室における手順において極低出生体重児と成熟児とで大きな違いはない.しかし極低出生体重児は出生を転機とした胎外生活への適応障害の出現の可能性は成熟児よりはるかに高いため,出生時の蘇生は重要である.極低出生体重児の分娩にあたっては,母体管理チームと新生児蘇生チームの両方が必要である.新生児蘇生チームは最低2人とし,ある程度の新生児医療の経験者を含める.極低出生体重児の出生が予想される分娩には必ず立ち会いをする.あらかじめ妊娠経過を予測し十分にその対策を考えておく.分娩に先立ってラジアントヒートベッドの加温,吸引や酸素のチェックをし,蘇生時の物品の点検確認をしておくことはいうまでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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