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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻1号

1997年01月発行

雑誌目次

今月の臨床 着床 疫学・統計

1.各種排卵誘発法,胚移植と着床率

著者: 齊藤英和 ,   齊藤隆和 ,   広井正彦

ページ範囲:P.10 - P.13

 体外受精法における排卵誘発剤の使用は不可欠とまでは言えないがその有用性は高く認められている.世界初の体外受精は自然周期で成功しているが1),その後の治療においては自然周期の妊娠率は低いので排卵誘発剤を使用していることが多くなっている.
 しかし最近,排卵誘発剤の使用により卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠の問題が生じてきている.これらの副作用をいかに低い発生率に抑えるかを考慮しながら排卵誘発および胚移植を施行していく必要があると考えられている.

2.体外受精における異所性着床

著者: 村田昌功 ,   児玉英也 ,   田中俊誠

ページ範囲:P.14 - P.17

自然妊娠における子宮外妊娠発症の頻度および危険因子
 子宮外妊娠の発症率は近年増加傾向にあると報告されており1),その頻度は対妊娠当たり1〜2%に達する.診断技術の進歩にともない妊産婦死亡に対する子宮外妊娠の比率はわが国では年々減少しており,1989年では0.4%となっている2).また,子宮外妊娠を経験した場合の予後として,次回の妊娠で引き続き子宮外妊娠となるリスクは7〜13倍に増加し,子宮外妊娠後の妊娠が子宮内妊娠となる割合は50〜80%,再び子宮外妊娠となる割合は10〜25%で残りの女性は不妊になると報告されている3,4).自然妊娠における子宮外妊娠発症の危険因子としては,骨盤腹膜炎および卵管妊娠の既往,IUDの使用,不妊症に対する卵管手術の既往などが一般的に考えられている.

着床はどこまでわかったか

1.胚からみた着床

著者: 舘鄰

ページ範囲:P.18 - P.21

着床過程の分類
 着床の過程は,胚盤胞の子宮上皮への接着からはじまって,最終的に形成される胎盤の原基が形成されるところまでと定義されている.形態学的に見た着床の様式は,古くから,中心着床(cen—tral implantation),偏心着床(eccentric im—plantation),表面着床(superficial implanta—tion),壁内着床(interstitial implantation)などに分類されることが多いが,あまり本質的ではなく,最終的に形成される胎盤の型の分類をそのまま用いるほうが適当な場合が多い.すなわち,①上皮漿膜(絨毛膜)胎盤型,②結合組織漿膜胎盤型,③内皮漿膜胎盤型,④迷路性血液漿膜胎盤型,⑤絨毛性血液漿膜胎盤型である1).このなかで①,②は低浸潤性,③〜⑤は高浸潤性と呼ぶことができよう.
 高浸潤性胎盤型の着床では,着床胚のトロホブラスト細胞は子宮上皮に接着した後,上皮細胞層を除去し,基底膜をよぎって間質層へと浸潤していく.その後,内皮漿膜胎盤型の着床では,トロホブラスト細胞は血管内皮を浸潤することはないが,迷路性血液漿膜胎盤型(齧歯類),および絨毛性血液漿膜胎盤型(霊長類)の着床過程では,トロホブラスト細胞は血管内皮を浸潤して母体の血液に直接接するようになる。

2.子宮からみた着床

著者: 小辻文和 ,   紙谷尚之 ,   富永敏朗

ページ範囲:P.22 - P.27

 着床は,胞胚と内膜のシグナル交換と協調的相互作用により,両者の着床準備態勢が整い同調した時に開始し進行する.着床前の子宮腔には豊富な子宮腔液が存在し,胚の栄養源,胚と内膜由来の相互情報交換に働くシグナル物質など着床開始に重要なさまざまな因子が含まれる.着床開始にあたり,子宮腔液は内膜上皮細胞に取り込まれ極度に減少し,子宮腔は狭小化し前後壁で胞胚が固定される.
 着床時の内膜の変化は,炎症,創傷治癒にたとえられる.組織破壊,細胞増殖・分化,組織再構築,血管透過性充進,血管新生,骨髄由来細胞集積,局所の細胞増殖因子・サイトカイン産生などが起こるからである.また,トロホブラストと内膜の相互関係は,悪性腫瘍細胞の浸潤にたとえられる.しかし炎症,創傷治癒,腫瘍浸潤との相違は,着床は生理的に調節された現象であるという点である.ヒトの場合は胞胚は内膜上皮に接着した後,トロホブラストは内膜上皮細胞の間を押し分けて基底膜に達し,これを貫通し,間質基質,すなわち細胞外マトリックスを分解し内膜深部へと侵入する.トロホブラストは,活発な細胞外マトリックス分解酵素,とくにmatrix metallo—proteinase(MMP)の分泌と活発な細胞運動により浸潤性を発揮する.内膜は,トロホブラストの侵入を受け入れ,胚の発育を促し,妊娠成立と維持に働く安定した微小環境を形成する.

3.着床の分子機構—トロフィニンの役割

著者: 福田道子 ,   灘野大太

ページ範囲:P.28 - P.31

 着床は哺乳類の発生にのみ起こるユニークな現象である.着床を細胞生物学的および分子生物学的に研究することは,その解析に必要な試料が限られているため,相当な困難を伴わざるを得なかった。最近,新しい細胞接着分子複合体であるトロフィニン(trophinin)およびタスチン(tas—tin)が発現cDNAクローニング法によって見いだされ,これらの分子が着床時の胚盤胞の栄養膜および子宮内膜被覆上皮にのみ発現することが明らかにされた1).従来から行われてきた,たとえば抗体を用いた分析に加えて,着床に関連した遺伝子を用いた解析により,本現象の分子レベルでの新たな解明が可能になりつつある.

4.着床と免疫,サイトカイン

著者: 久保田俊郎

ページ範囲:P.32 - P.36

 近年,生殖免疫学の進歩により,着床に免疫因子が深く関与しており,とくに胚やトロフォブラストと子宮内膜細胞,免疫担当細胞の間で,サイトカインを介する相互作用のあることが明らかになってきた1).リンパ球やマクロファージなどから放出されるこのサイトカインは,局所における免疫抑制だけでなく,内分泌腺細胞,各種成長因子や細胞外マトリックス産生細胞に対しオートクリン/パラクリン的に作用し,脱落膜や初期胚の発育・分化への複雑かつ微妙な機能調節を行っていると考えられる.この項では,着床過程での胚と子宮内膜の間の複雑な相互調節作用における,免疫機構,とくにサイトカインの生理的役割を中心に概説したい.

着床不全の病態と治療

1.黄体機能不全

著者: 樋口泰彦

ページ範囲:P.38 - P.41

黄体の形成と黄体機能
 排卵前期に下垂体から放出される大量のLH(=LHサージ)によって排卵現象,すなわち卵の減数分裂再開,卵胞細胞の黄体化,卵胞破裂が開始される.排卵後に空になった主席卵胞腔は血液で満たされ,莢膜細胞からフィブリン線維に沿って毛細血管が内方に伸び,顆粒膜細胞と莢膜細胞の細胞質は肥大化して脂質を多く含むようになり,血管が間質に新生され,いわゆる黄体が形成される.形成された黄体の刺激と維持は主に下垂体からのLHパルスにより行われている.
 黄体の産生するステロイドホルモンにより標的臓器である子宮内膜は妊卵の着床に適した状態に形態的変化を遂げる.黄体の機能不全は黄体期子宮内膜の異常を惹起し,結果として黄体期出血や妊卵の着床障害,不妊,習慣流産の原因となる.したがって,黄体機能は視床下部—下垂体—卵巣系の内分泌学的機能だけでなく,子宮内膜機能の面からも評価する必要がある.

2.反復流産

著者: 寺元章吉 ,   高塚亮三 ,   加藤修

ページ範囲:P.42 - P.44

 挙児を希望する夫婦にとって流産を繰り返すことは,精神的にも肉体的にもはかりしれない苦痛となる.我々臨床医が日常診療のなかで遭遇する反復流産の患者はけっして多くないが,このような病態の特殊性もあり,近年原因究明の研究は盛んである.本稿では,一クリニックで患者の経済的時間的負担を考えつつ日常診療の制約のなかで行える反復流産の検査・治療について考えてみた.

3.高齢妊娠

著者: 福田勝

ページ範囲:P.46 - P.49

 女性の妊孕性と年齢の間に密接な関係があることはよく知られている1).女性の妊孕性は30歳を過ぎてから低下し,35歳,とくに40歳を超えると急激に低下することは明らかである.
 一方,流産率や染色体異常の頻度は40歳を過ぎると,急激に増加してくる2)(表1).この妊孕性の低下の原因として着床不全が考えられる.本稿では加齢に伴う妊孕性の低下とその原因となる着床不全について考察する.

4.抗精子抗体

著者: 山野修司 ,   鎌田正晴 ,   青野敏博

ページ範囲:P.50 - P.54

抗精子抗体とは
 精子細胞膜上に表現される精子特異抗原や精漿中の特異抗原などは女性にとっては外来抗原であり,性交により女性体内に持ち込まれる.精子が通過する女性内性器には多くの免疫担当細胞が存在することが知られており,また性交数時間後に腹水中に多数の精子が存在することが腹腔鏡検査で観察されている.したがって精子が子宮内膜や腹腔内で免疫担当細胞に捕食され,その抗原情報を免疫担当リンパ球に伝えるものと考えられる.礒島らは14歳以下の女児1,000名以上を対象に血清中の精子不動化抗体を測定したところ1例も陽性者を検出できなかったことから,精子不動抗体は精子と接触することにより産生されると結論した1).しかし,精子に暴露したすべての女性に抗精子抗体が産生されるわけではなく,筆者らが見いだした免疫グロブリン結合因子を初め,プロスタグランディンなど精漿中に存在する種々の免疫抑制因子により抗体産生が抑制されていると考えられる2)
 抗精子抗体には精子不動化抗体や精子凝集抗体など,精子機能を障害する抗体と精子結合抗体がある.このなかで不妊と最も関係するのは精子不動化抗体で,当科の原因不明不妊患者の18%に検出された.精子凝集反応は非特異反応が多く,不妊症患者以外にも高率に認められる,またイムノビーズ法などによる精子結合抗体は,不妊と関係がない抗体がかなり含まれていることがわかっている3)

胚移植の技術と着床

1.経筋層的胚移植法

著者: 森本義晴

ページ範囲:P.56 - P.58

 体外受精—胚移植が開発されてすでに十数年を経ようとしているが,卵巣刺激法,培養法,授精法などめざましい技術開発およびそれに伴う進歩に比して胚移植法の進歩はきわめて少ない.これは胚移植が着床といういわば生殖医学のブラックボックスと密接に関連しているためでもあろう.その数少ない進歩のなかで経筋層的胚移植法(TMET:transmyometrial embryo transfer)は特筆すべき手技であろう,The Towakomethod1)として広く知られているように本法は,加藤修博士によって開発されたこの分野では珍しい日本製の新技術である.
 筆者らの施設ではこのアイディアを早くから導入し,改良して実施して好成績をあげている2)ので,今回その適応と手技の実際について述べてみたい.

2.凍結受精卵移植時の内膜調整法

著者: 神谷博文 ,   森若治 ,   東口篤司 ,   高階俊光 ,   芦原康氏 ,   田中恵美

ページ範囲:P.60 - P.65

 体外受精と併用したoocyte donationは,卵巣機能が失われた婦人へ,あらかじめホルモン補充療法により,donated oocytesで得られた胚に対しての着床や妊娠継続に必要な子宮内膜受容能が獲得できれば,これらの婦人に妊娠や出産を可能とさせた1).これらの婦人の大部分は早発卵巣不全症や外科的卵巣摘出例やX染色体遺伝疾患などがあるが,最近では,頻回な体外受精不成功例や自然閉経後の挙児希望の高齢婦人にもoocytedonationの適応が欧米では広がっている2).この分野でのホルモン調整による内膜受容能に関する知見や方法は,一般的体外受精の余剰凍結胚移植へ応用されはじめた3)

3.GIFTはなぜ妊娠率が高いのか

著者: 佐久本哲郎 ,   神谷仁 ,   稲福薫 ,   本山光博 ,   荒木康久 ,   荒木重雄

ページ範囲:P.66 - P.70

 体外受精—胚移植(IVF-ET)や配偶子卵管内移植(GIFT)などの配偶子操作の技術的進歩は著しく,今日これらの方法は不妊治療の1つとして確立されてきた.一方,妊娠率の観点から検討すると,IVF-ETにおいては胚移植当たり約12〜30%であるのに対しGIFTでは20〜50%とIVF-ETに比べて高い成功率が報告されている1).この違いについては両者の方法の違いからくると推察されている.すなわちGIFTにおいては配偶子を卵管内に移植することから受精,胚の初期発生,子宮内への移送時期などがより生理的に行われていることがIVF-ETにおけるそれと大きく違い,そのことがその後の妊娠成立に影響を与えていると考えられている.
 本稿においては筆者らの施設において施行したGIFTとIVF-ETの成績を示し,GIFTにおける高い妊娠成立について考察を加える.

4.共培養法と着床率の向上

著者: 竹内一浩

ページ範囲:P.72 - P.75

 体外受精—胚移植(IVF-ET)は多くの施設で行われるようになってきたが,その妊娠率はいまだけっして満足の得られるものではない.gameteintrafallopian transfer (GIFT)やzygoteintrafallopian transfer (ZIFT)のほうがIVF—ETの成績を上回るとする報告も多い.IVF-ETは受精から4ないし8細胞期までの発育がinvitroで行われるため,卵管内で発育するin vivoの条件に比して重要なfactorが欠落している可能性もある.このため,以前よりできるだけinvivoに近い環境で培養する工夫が試みられてきた.その1つが受精卵と他の細胞をfeeder layerとする共培養法である.筆者らは卵管上皮細胞が受精卵発育や着床率の向上にとって重要な役割を担っていると考え,卵管上皮細胞培養を確立し,受精卵との共培養を行い良好な成績を得た.本稿では卵管上皮細胞培養法と受精卵との共培養法について中心に述べ,さらに文献的考察を加えたい.

5.胚のQualityと着床

著者: 北井啓勝 ,   稲垣昇

ページ範囲:P.76 - P.79

 体外受精の成功率は,採卵,受精,胚培養,移植の各操作手技とともに,卵子,精子および胚の発育能,そして子宮とそのホルモン環境に依存している,最近では,GnRHの併用により採卵率は向上し,顕微受精法を用いて受精率が増加し,移植胚数を3個以下に制限することで多胎の問題も減少の傾向にある.しかし,妊娠の継続率は胚移植から超音波画像による妊娠判定までの期間,すなわち着床の過程の前後において大きく減少する.1994年までのわが国の集計によると体外受精後に移植された胚の85%,GIFTで卵管内に移植された卵の74%は妊娠成立に至らない(図)1)
 移植後の胚の消失には,胚のqualityを中心とする胚側の因子,子宮内膜を含む母体側の因子,および両者の相互作用の3者が関与する.胚のqualityは,臨床上おもに形態学的に判断されているが,この背後には,染色体異常,遺伝子異常,細胞小器官の異常,細胞内諸因子の異常などの存在が推定される.これらの異常は,年齢,ホルモン環境,受精のタイミングなどに影響される.

連載 カラーグラフ 実践的な腹腔鏡下手術・1【新連載】

腹腔鏡下手術を実際に行うにあたって:I—トラカールのDirect穿刺法について

著者: 伊熊健一郎

ページ範囲:P.5 - P.7

気腹法による視野確保
 実際に腹腔鏡下手術を行うためには,手術器具の準備,機器や装置類の配置,患者への麻酔や腹腔鏡操作の視野確保といった手順が必要である.そのなかでも,手術視野を確保する方法としては“気腹法”と“腹壁吊り上げ法”があるが,どのような手技・手法を選択するのかは,症例や術者に応じて対応することがたいせつであり,この第一トラカール挿入の選択が腹腔鏡下手術の可否を決めると言っても過言ではない重要な操作法の1つである.
 この気腹法には“Closed法”または“Open法”が一般的であるが,まず,筆者らが基本操作としている“Direct穿刺法”から紹介をする.

Q&A

児推定体重4,000g以上のときには帝王切開か(2)

著者: 武久徹

ページ範囲:P.81 - P.82

Q 児推定体重4,000g以上のときには帝王切開をすべきでしょうか?
 A 児体重が4,000g以上になりますと,肩甲難産の発生頻度が高くなります.したがって,推定児体重(EFW)が4,000g以上であれば,帝王切開(帝切)を行うという選択も考えられます.前号では肩甲難産の定義と頻度について解説しました.今月は巨大児の増加因子,肩甲難産と新生児の予後について解説します.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

腹部大動脈周囲リンパ節郭清の留意点

著者: 風戸貞之 ,   石塚隆夫

ページ範囲:P.84 - P.84

 腹部大動脈周囲リンパ節の郭清は,卵巣癌,子宮体癌の基本術式に組み込まれるようになってきた.これは腹部大動脈周囲リンパ節の状態が,卵巣癌,子宮体癌の予後を左右することが明らかになってきたためと考えられる.今回,筆者らの行っている腹部大動脈周囲リンパ節郭清の術式を紹介するとともに,その術式の留意点について述べたい.通常,骨盤内の操作が終了した後に腹部大動脈周囲リンパ節郭清に移るが,この時点で腹部切開創を剣状突起下まで拡大している.十分な視野を確保するためである.その後,下行結腸および上行結腸外側の後腹膜を上方に切開する.この結腸を中央上方に圧排することにより大動脈および下大動脈周囲の結合織が現れ,リンパ節が触診・視診できるようになる(図).小腸をアイソレーションバッグに収納し腹腔外に出した後,両側の卵巣血管を上方に剥離しできるだけ上方で結紮切断する.リンパ節郭清の範囲は腎静脈より下部のレベルまでとしている.卵巣血管を上方に剥離することにより左卵巣静脈が左腎静脈より分岐する位置を確認でき郭清のレベルを決定できる.卵巣血管を剥離する際には尿管の損傷に注意する必要がある.リンパ節郭清は血管より周囲組織を剥離するつもりで行う.その際,キューサーを使用すると比較的安全に行える.腰動脈,腰静脈,左右の総腸骨動脈の分岐部より5cmぐらい上方の大動脈より分岐する下腸間膜動脈にとくに注意する必要がある.

2本の補助牽引糸により抜糸を容易にした頸管縫縮術の一工夫

著者: 有澤正義 ,   持丸文雄

ページ範囲:P.85 - P.85

 頸管縫縮術は,内子宮口に近い位置で結紮するほど有効であり,マクドナルド法よりも,膀胱を剥離して,高い位置で結紮手技を行うシロッカー法のほうが有効とされている.しかし,高い位置で結紮するシロッカー法では,抜糸がそれだけ困難になるという欠点を有していることは,シロッカー手術の経験を持つ術者なら誰しも気づいている点である.筆者らは縫縮糸に補助牽引糸を2本取り付けることにより,その切断をスムーズに行える方法を考案した.本術式では,まず膀胱を子宮前面より十分に剥離して,頸管後面より2重の3号ナイロン糸を頸管左側の腟粘膜下に通し,頸管前面の膀胱剥離部の左寄りに貫通させる.貫通後,ナイロン糸を同様に頸管右側の粘膜下に,左側と対称の位置に上から下へと貫通させ,2重のナイロン糸によって頸管を一周させる.次にすぐナイロン糸を子宮後面で結ばず,補助牽引糸の取り付けにかかる.膀胱剥離部の2重ナイロン糸の下に補助牽引糸用にナイロン糸を2本左右に分けて通す.補助牽引糸は縫縮糸に強く固定させてしまうと,抜糸時に縫縮糸の引き抜きが困難となるので鉗子を当てて,余裕をつくりながら結紮する.はじめに,あらかじめ補助牽引糸を作製しておいて,縫縮糸を貫通させる過程で取り付けてもよい.牽引糸と縫縮糸が強く固定されないことがポイントとなる.取り付けた牽引糸は子宮前壁の膀胱を剥離した切開部の左右両端にそれぞれ置く.

病院めぐり

静岡赤十字病院

著者: 古川雄一

ページ範囲:P.86 - P.86

 静岡市は静岡県中部の中心に位置し,北は南アルプスの山々に囲まれ,南は駿河湾に迫る人口約50万足らずの都市ですが,徳川家康が隠居生活を送った歴史からもうかがえるように,1年を通じて気候温暖で風光明媚なところであります.静岡赤十字病院は,駿府城の跡地につくられた駿府公園に隣接する県庁や市役所と並ぶ場所に昭和8年に設立された.現在は総病床数547床で,昭和60年に改築された本館と現在改築中の別館で構成されます.診療科目は21科で,救命救急センターを併設しております.
 当産婦人科は常勤6名(うち研修医1名)の医師にて構成されており,産科を中心に生殖生理学,悪性腫瘍学,更年期学,思春期学を専門とする婦人科を診療しています.年間分娩数約1,100件,年間手術件数約600件,1日外来患者約175名を6名のスタッフでこなしています.やはり,分娩が多いと合併症など異常妊娠も多く,他の施設からの母体搬送で依頼されるケースも増加しております.したがって,産科用の43床はほとんど満床の状態です.外来で,産科の次に多いのは不妊症の患者です.当院では,開院当初より慶應義塾大学からのスタッフを送り続けてもらっている関係上,婦人科のなかでも不妊症と悪性腫瘍については力を入れて取り組んでおり,とりわけ不妊症については早くより高度医療を心掛けております.今ではIVFはもちろんのこと,顕微授精にいたるまで行っております.

川崎市立川崎病院

著者: 関賢一

ページ範囲:P.87 - P.87

 《当院の沿革》昭和11年12月16日に伝染病院・川崎市立病院として開設され,3か月後に現名称に改称されました.空襲により医療施設が焼失したのを機に近隣の医師が集合して診療を開始し,昭和20年6月1日に総合病院となりました.
 川崎市は多摩丘陵の南端多摩川の河口に開けた平坦部にあり,東京都と横浜市の間に挟まれた細長い形の都市で,当院はその南東部の中核病院の1つとなっています.総病床数は733床で,婦人科は42床,産科は40床を有し,年間約1,000例の手術と1,000例の分娩を取り扱っています.

Estrogen Series・11

エストロゲン補充療法に使用するプロゲステロンの用量はどれくらいが適当か?

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.89 - P.90

 エストロゲンには子宮内膜の増殖作用があり,それがエストロゲン補充療法(estrogen replace—ment therapy:ERT)にともなう子宮内膜癌の増加の原因となっている.したがって,エストロゲンに対抗する働きのあるプロゲステロンをエストロゲンに添加することは,有効な内膜癌防止策で,このことは証明ずみである.
 欧米では,プロゲステロンという用語は一定の構造をもつ黄体ホルモンを指し,黄体ホルモン一般という意味で使用するときはprogestin(s)という言葉を使用する.言葉を正しい意味で使用するために,ここでも黄体ホルモン一般という意味でプロゲスチンと記載することにする.

CURRENT RESEARCH

受精と卵表層反応

著者: 田坂慶一

ページ範囲:P.91 - P.97

 私の研究は下垂体ゴナドトロピン分泌から始まった.方法論の変遷により血液中のゴナドトロピンの測定,ラットを使った下垂体の器官培養による研究ののち米国衛生研究所Catt博士のもとで細胞培養による研究とともに蛍光顕微鏡を用いた細胞内カルシウム測定を修得し帰国した.帰国後は蛍光顕微鏡を用いた単一細胞当たりの細胞動態に関する研究をはじめた.そのなかで蛍光顕微鏡を用いた単一細胞のホルモン分泌の観察に成功した.この蛍光色素を用いたエキソサイトーシスの研究は内分泌だけでなくあらゆる細胞に応用できることから,エキソサイトーシスのモデルである受精現象における表層反応のメカニズムに関する研究に入っていった.そのころちょうど低分子量G蛋白細胞機能に関する研究で著名な本学分子生理化学高井義美教授と共同研究する機会を得て下垂体とともに卵の受精時の表層反応におけるRab-Rabph—lin系作働の研究を始めた.最近はこの系以外の分泌に関するさまざまな蛋白が同定されており,それらの機能についても順次研究を進めている.また,近年話題となっている細胞の極性に関する研究も進めていきたいと思っている.

症例

川崎病後の巨大冠動脈瘤と陳旧性心筋梗塞を合併した妊娠・分娩の1例

著者: 津田博 ,   脇博樹

ページ範囲:P.99 - P.101

 川崎病後の合併症を有する妊娠・分娩の報告は少なく,今回筆者らは巨大冠動脈瘤と陳旧性心筋梗塞を合併した妊娠・分娩の症例を経験したので報告する.
 患者は,8歳時に川崎病に罹患し,左冠動脈主幹部に巨大動脈瘤,回旋枝と左前下行枝にも動脈瘤があり,右冠動脈には狭窄および側副血行路の発達を認めた.また下壁心筋梗塞,心室性期外収縮を認めた.1994年11月20日を最終月経とし妊娠し当科紹介となる.

妊娠中に増悪した再生不良性貧血の2例

著者: 金野宏泰 ,   山田秀人 ,   平山恵美 ,   佐川正 ,   藤本征一郎

ページ範囲:P.103 - P.107

 再生不良性貧血は汎血球減少を呈し,重篤な出血傾向や母体貧血に伴う胎児死亡,周産期の重症感染症の危険があり,母児にとってきわめてリスクの高い妊娠合併症と思われる.
 今回,妊娠を契機に増悪し,分娩後に症状が自然軽快した再生不良性貧血合併妊娠の2症例を経験した.症例1は30歳で妊娠21週から汎血球減少の増悪(白血球3,000/mm3,赤血球180万/mm3,血小板2.4万/mm3)がみられ,プレドニン療法と血小板の集中的輸血を行い,妊娠34週3日に選択的帝王切開術を施行し,Apgarスコア8-8−9,2,550gの男児を出生した.症例2は19歳で妊娠22週より汎血球減少の増悪(白血球3,800/mm3,赤血王求282万/mm3,血小板2.3万/mm3)と凝固系の異常(FDP 43.3μg/ml)が観察された.プレドニン療法とメシル酸ガベキサート,およびトラネキサム酸の投与により改善がみられ,妊娠36週に前期破水,37週0日にApgarスコア8-8−9,2,500gの女児を経腟分娩した.2症例ともに産褥期に汎血球減少症が自然軽快した.

長期残留した子宮内異物除去後,妊娠に至った1症例

著者: 三宅敏一 ,   平野浩紀 ,   渡辺広史 ,   幡洋 ,   岡部泰樹 ,   野村靖宏 ,   南邦弘 ,   金上宣夫 ,   山本哲三

ページ範囲:P.109 - P.111

 症例は1年前に他院で流産処置を受けた後妊娠せず,月経不順および挙児希望にて来院した31歳の患者である.経腟超音波にて子宮腔内に胎嚢様像を認めたが,尿HCG定量10IU/l以下であったため,子宮内容除去術を施行し異物を確認,除去した.異物はダイラパンであった.後日,経腟超音波では遺残は認めなかった,患者は約8か月後妊娠し,現在妊娠12週で経過はほぼ順調である.
 ダイラパンは安全に短時間で子宮頸管を拡張できるので,患者の入院を必要としない点でも有用である.しかし,一方,急速に頸管を拡張するため内子宮口が十分熟化(軟化)されず,強引に牽引すると破損しやすいのが最大の欠点である.破損したダイラパンは長期にわたり残留し,不妊や感染の原因になりうる.ダイラパン使用および抜去にはその適応も含め細心の注意が必要である.また掻爬後少なくとも数回の診察で遺残のないことを十分確認することも重要であると思われる.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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