icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻1号

1997年01月発行

今月の臨床 着床

疫学・統計

2.体外受精における異所性着床

著者: 村田昌功1 児玉英也1 田中俊誠1

所属機関: 1秋田大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.14 - P.17

文献概要

自然妊娠における子宮外妊娠発症の頻度および危険因子
 子宮外妊娠の発症率は近年増加傾向にあると報告されており1),その頻度は対妊娠当たり1〜2%に達する.診断技術の進歩にともない妊産婦死亡に対する子宮外妊娠の比率はわが国では年々減少しており,1989年では0.4%となっている2).また,子宮外妊娠を経験した場合の予後として,次回の妊娠で引き続き子宮外妊娠となるリスクは7〜13倍に増加し,子宮外妊娠後の妊娠が子宮内妊娠となる割合は50〜80%,再び子宮外妊娠となる割合は10〜25%で残りの女性は不妊になると報告されている3,4).自然妊娠における子宮外妊娠発症の危険因子としては,骨盤腹膜炎および卵管妊娠の既往,IUDの使用,不妊症に対する卵管手術の既往などが一般的に考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら