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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻1号

1997年01月発行

今月の臨床 着床

着床はどこまでわかったか

3.着床の分子機構—トロフィニンの役割

著者: 福田道子1 灘野大太1

所属機関: 1

ページ範囲:P.28 - P.31

文献概要

 着床は哺乳類の発生にのみ起こるユニークな現象である.着床を細胞生物学的および分子生物学的に研究することは,その解析に必要な試料が限られているため,相当な困難を伴わざるを得なかった。最近,新しい細胞接着分子複合体であるトロフィニン(trophinin)およびタスチン(tas—tin)が発現cDNAクローニング法によって見いだされ,これらの分子が着床時の胚盤胞の栄養膜および子宮内膜被覆上皮にのみ発現することが明らかにされた1).従来から行われてきた,たとえば抗体を用いた分析に加えて,着床に関連した遺伝子を用いた解析により,本現象の分子レベルでの新たな解明が可能になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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