文献詳細
文献概要
症例
長期残留した子宮内異物除去後,妊娠に至った1症例
著者: 三宅敏一1 平野浩紀1 渡辺広史1 幡洋1 岡部泰樹1 野村靖宏1 南邦弘1 金上宣夫1 山本哲三1
所属機関: 1札幌東豊病院産婦人科
ページ範囲:P.109 - P.111
文献購入ページに移動ダイラパンは安全に短時間で子宮頸管を拡張できるので,患者の入院を必要としない点でも有用である.しかし,一方,急速に頸管を拡張するため内子宮口が十分熟化(軟化)されず,強引に牽引すると破損しやすいのが最大の欠点である.破損したダイラパンは長期にわたり残留し,不妊や感染の原因になりうる.ダイラパン使用および抜去にはその適応も含め細心の注意が必要である.また掻爬後少なくとも数回の診察で遺残のないことを十分確認することも重要であると思われる.
掲載誌情報