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今月の臨床 妊娠初期を診る 初期異常への対応
3.抗リン脂質抗体症候群
著者: 青木耕治1
所属機関: 1名古屋市立城西病院産婦人科
ページ範囲:P.1078 - P.1081
文献購入ページに移動抗リン脂質抗体症候群とは?
1980年代中ごろに,細胞膜の重要な構成成分としてのリン脂質に対する自己抗体の存在とその測定法の原理が発見された.1986年,この抗リン脂質抗体(aPL)陽性例における一連の臨床特徴が注目され,これらの疾患群を「抗リン脂質抗体(aPL)症候群」と呼ぶことが提唱された.
aPL症候群の主な臨床所見は,①動・静脈血栓症,②不育症,③血小板減少症であり,また主な検査所見は,aPL陽性(現時点では主に,抗カルジオリピン・β2グリコプロテインI抗体陽性;抗CL・β2GPI抗体陽性,あるいはループスアンチコアグラント陽性;LAC陽性)である.
1980年代中ごろに,細胞膜の重要な構成成分としてのリン脂質に対する自己抗体の存在とその測定法の原理が発見された.1986年,この抗リン脂質抗体(aPL)陽性例における一連の臨床特徴が注目され,これらの疾患群を「抗リン脂質抗体(aPL)症候群」と呼ぶことが提唱された.
aPL症候群の主な臨床所見は,①動・静脈血栓症,②不育症,③血小板減少症であり,また主な検査所見は,aPL陽性(現時点では主に,抗カルジオリピン・β2グリコプロテインI抗体陽性;抗CL・β2GPI抗体陽性,あるいはループスアンチコアグラント陽性;LAC陽性)である.
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