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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻11号

1997年11月発行

今月の臨床 男性不妊をどうする

AIHの工夫

1.乏精子症とAIH

著者: 詠田由美1 宮川孝1 瓦林達比古1

所属機関: 1福岡大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1172 - P.1174

文献概要

 従来,AIH(配偶者間人工授精)は精液を直接子宮内に注入する方法がとられていたが,子宮内に注入できる精液量には限界があり,乏精子症ではできるかぎり多数の精子を卵周囲に到達させるというAIHの本来の目的を十分に達し得ない.したがって,受精能を有する運動性良好精子だけを精液中から取り出して確実にAIHを行うために,表1に示すような多数の精子調整法が報告されてきた.AIHの精子調整においては,運動性良好精子の回収とともに簡便性も必要とされる.そこで本稿では精子調整法について概説し,さらに,現在当科で施行しているきわめて簡便な単層パーコール(Percoll)変法の手技およびAIHの方法と成績を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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