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今月の臨床 男性不妊をどうする AIHの工夫
4.薬物療法の併用
著者: 瀧原博史1 中村金弘1
所属機関: 1小野田市立病院泌尿器科・腎透析センター
ページ範囲:P.1184 - P.1188
文献購入ページに移動 男子不妊症の主な原因としては造精機能障害が最も多く,さらに造精機能障害のなかの約50%が特発性と考えられている1).これらに対する薬物療法には,その効果に一定の限界があり,かならずしも決定的なものがあるとは言い難いのが現状である.筆者らも造精機能の促進に対する各種薬物療法を試みてきたが2-4),それぞれの治療法の効果を比較することはきわめて困難である.すなわち,個々の症例について観察すると改善傾向を認めた薬物療法であっても,一定症例数を対象としたcontrolled studyの結果では,かならずしも統計学的に有意の有効性を示さないことも少なくない.
最近の急速なARTの進歩により,AIHの工夫としての造精機能促進のための薬物療法の効果に関しても,より厳密な有効性の検討が必要となっている.そこで本稿においては,筆者らのこれまでの報告を含め,造精機能促進のための薬物療法の効果を,主としてcontrolled studyの観点から述べる.
最近の急速なARTの進歩により,AIHの工夫としての造精機能促進のための薬物療法の効果に関しても,より厳密な有効性の検討が必要となっている.そこで本稿においては,筆者らのこれまでの報告を含め,造精機能促進のための薬物療法の効果を,主としてcontrolled studyの観点から述べる.
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