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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻11号

1997年11月発行

文献概要

今月の臨床 男性不妊をどうする 男性不妊とマイクロ授精

4.男性不妊と染色体異常—ICSI治療への警告

著者: 神谷博文1 東口篤司1 高階俊光1 森若治1 藤本尚1

所属機関: 1斗南病院産婦人科

ページ範囲:P.1208 - P.1212

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 従来の体外受精(in vitro fertilization:IVF)で妊娠率の向上が期待されなかった重症男性不妊因子をもつグループに,顕微授精法が臨床応用され,その有効性が認められている1)
 現在,その主流となった卵細胞質内精子注入法(intracytoplasmic sperm injection:ICSI)は,マイクロピペット内に1個の精子を吸引して卵細胞内に直接注入する方法で,注入する精子の成熟,不動,形態,先体反応などにあまり影響されずに高い妊娠率を得ることが判明した.ICSI治療は今や高度乏精子症のみならず,精巣上体精子回収法(microsurgical epididymal sperm aspiration:MESA)や精巣精子回収法(testicular spermextraction:TESE)などにより,閉塞性および非閉塞性無精子症の患者にも妊娠を可能とさせた2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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