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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻12号

1997年12月発行

雑誌目次

今月の臨床 子宮筋腫—最新情報 病因・疫学

1.組織発生

著者: 折井文香 ,   二階堂敏雄 ,   藤井信吾

ページ範囲:P.1248 - P.1251

●はじめに
 子宮の平滑筋に非常に類似した間葉系細胞で構成される子宮筋腫は,婦人科領域で最も発生頻度の高い良性腫瘍である.子宮筋腫を構成する細胞には筋特異的アクチン,ミオシン,細胞骨格フィラメントなどの筋細胞に関係の深い遺伝子が発現している.また,グルコース6燐酸脱水素酵素のアイソザイム1)やアンドロゲン受容体のDNA2)の検討から,同一子宮内に発生した複数個の筋腫はそれぞれ異なった細胞を起源とするモノクローナル発生であることがわかってきた.近年,子宮筋腫に関する治療法はかなり進歩してきたが,子宮筋腫が悪性化するか否かについての結論がでていないためか,いまだにこの疾患では子宮全摘出術の適応が多い.この現状を改善するために,手術に代わる治療法の検討や子宮筋腫の発生予防などの観点から本腫瘍の生物学的特徴や組織発生に関する研究成果が蓄積され始めたといっても過言ではない.したがって本稿では最近の子宮筋腫の生物学的特徴の文献的考察に加えて,現時点で筆者らが考えている子宮筋腫の発生起源および発生機序について考察したい.

2.卵巣機能と子宮筋腫

著者: 竹下俊行 ,   荒木勤

ページ範囲:P.1252 - P.1255

 子宮筋腫が生殖年齢に好発し,閉経とともにその増殖は停止し,むしろ縮小することは経験的によく知られており,筋腫の発生,発育が卵巣機能と強くかかわっていることは明らかである.GnRHアゴニストにより卵巣機能を一時的に低下せしめると,筋腫が縮小することはその証左である.子宮筋腫の発生要因に卵巣機能,すなわち性ステロイドが深く関与していることは紛れもない事実であろうが,その詳細なメカニズムとなるとなお不明の点が少なくない.本稿では子宮筋腫と卵巣機能について,研究の変遷と最近の知見を概説したい.

3.若年筋腫は増加しているか

著者: 杉本充弘 ,   池谷美樹

ページ範囲:P.1256 - P.1260

 子宮筋腫は30〜40歳台の性成熟期の女性に好発する婦人科領域で最もよくみられる良性の腫瘍である.しかし,その正確な頻度,発生要因はいまだ十分には解明されていない.初経前に子宮筋腫が発育することはまれであること,妊娠中および性ステロイド剤投与により筋腫が増大することがあること,GnRHアゴニスト療法により筋腫が縮小すること,閉経後には子宮筋腫の退縮がみられることなどから子宮筋腫の発育に性ステロイド(エストロゲン,プロゲステロン)が大きな影響を与えていると考えられてきた1).また医療環境の変化として,①初経年齢の早発化,②少産化に伴う授乳期間の短縮,③閉経年齢の延長,④閉経後のホルモン補充療法の普及など,性ステロイドの影響を増大させる因子がある.一方,①少産化に伴う妊娠期間の短縮,②GnRHアゴニスト療法の普及など,性ステロイドの影響を減少させる因子もみられる.その結果,臨床で遭遇する子宮筋腫の頻度には変化が生じているのか,なかでも若年者(29歳以下)に増加しているのかは明らかではない.そこで,日本赤十字社医療センターにおける1973年から1996年までの24年間の子宮筋腫手術症例6,639例の検討を行い,子宮筋腫の疫学の一端を明らかにすることを試みた.なお若年女性とは何歳以下をいうのか定義はなく,老人保健法が30歳以上を対象としていることもあり,今回は29歳以下を若年とした2)

診断の有用性と限界

1.超音波

著者: 正岡博 ,   太田雅博 ,   大本裕之 ,   吉田信隆

ページ範囲:P.1262 - P.1265

 子宮筋腫の診断において超音波断層法はベッドサイドで簡便に繰り返し施行でき,筋腫核の大きさ,存在部位などを診断するために必須の検査法である.しかし子宮肉腫との鑑別や卵巣充実性腫瘍との鑑別など,必ずしも容易でない場合がある.本稿では子宮筋腫における超音波診断の有用性と限界について,最近急速に普及しつつあるカラードプラ法の応用も含めて言及する.

2.CT, MRI

著者: 倉智博久

ページ範囲:P.1266 - P.1268

 子宮筋腫の診断におけるmagnetic resonanceimaging(MRI)の有用性は高い1-4).MRIと比較すると,組織分解能に劣るcomputed tomogra—phy (CT)の有用性は低く,予宮筋腫の診断にCTが用いられることはほとんどないと思われる.したがって,本稿では子宮筋腫の診断におけるMRIの有用性について記す.

3.子宮鏡

著者: 林保良 ,   岩田嘉行

ページ範囲:P.1269 - P.1271

 子宮筋腫は婦人科外来でよく見かける疾患の一つである.筋腫の発生部位によって粘膜下筋腫,筋層内筋腫,漿膜下筋腫の3種類に分けられるが,症状が強いのは粘膜下筋腫である.しばしば過多月経,不正出血,鉄欠乏性貧血などの症状がみられ,不妊の原因にもなり得るが筋層内筋腫との鑑別診断がなかなか困難なこともある.子宮全摘後の検体を開いて始めて粘膜下筋腫と診断することも少なくない.近年,診断機器の進歩で粘膜下筋腫の診断が容易になるとともに,ある条件の粘膜下筋腫も子宮鏡下に切除(TCR)1,2)できるようになった.開腹手術に比べて侵襲が少なく,しかも症状が改善されるので臨床上,その応用が重要な意味をもつことになった.

鑑別診断のキーポイント

1.有茎筋腫と卵巣腫瘍

著者: 安田允 ,   杉浦健太郎

ページ範囲:P.1272 - P.1274

 子宮筋腫は婦人科診療において最も頻度の高い腫瘍性疾患であり,内診や超音波によって簡単に診断がつくことが多い.しかし,著しく診断精度が向上した最新の機器を用いても有茎性漿膜下筋腫と卵巣腫瘍とくに充実性卵巣腫瘍(卵巣線維腫,莢膜細胞腫,悪性卵巣腫瘍など)との鑑別は非常に困難なことが多い.その原因の一つは,硝子様変性,嚢胞状変性,脂肪変性,赤色変性そして石灰化などさまざまな変性が子宮筋腫には存在するためである.
 鑑別診断のうえで最も重要なことは問診による主訴はもちろんのこと,種々の検査内容(血液所見,画像検査)を多角的に検討していくことである.本稿ではそれぞれの検査におけるポイントを概説するが,データの判読には習熟を要する.

2.腺筋症

著者: 原田省 ,   寺川直樹

ページ範囲:P.1275 - P.1277

 子宮筋腫は婦人科疾患のなかで最もよく遭遇する疾患の一つである.筋腫核の増大による圧迫症状と過多月経や不正子宮出血などの月経異常が主症状である.一方,子宮腺筋症においても子宮は腫大し,過多月経を訴えることから両疾患の鑑別診断が必要となる.とくに挙児希望を有する婦人に対して筋腫核出術の適応を決定する際には両者の鑑別診断が必須である.しかしながら,子宮腺筋症患者のおよそ半数は子宮筋腫を合併することから,両者の厳密な鑑別は必ずしも容易ではない.子宮筋腫および腺筋症に対して,経腟超音波断層法とMRIは有用であり,これら画像診断を使うことによって診断精度は向上する.

3.非定型的子宮平滑筋腫および子宮肉腫

著者: 宇田川康博 ,   中田さくら ,   向井万起男 ,   野澤志朗

ページ範囲:P.1278 - P.1281

子宮に発生する間葉性腫瘍
 子宮から発生する間葉性腫瘍は,大別して子宮内膜間質腫瘍と平滑筋腫瘍とからなり,さらに上皮性・間葉性混合腫瘍の発生をみることがある.
 本稿では,平滑筋腫瘍を中心に平滑筋腫とその変異型である富細胞平滑筋腫(cellular leio—myoma),変形平滑筋腫(bizarre leiomyoma)および悪性の平滑筋肉腫(leiomyosarcoma)との鑑別について述べ,さらに項目によっては内膜間質肉腫(endometrial stromal sarcoma)や癌肉腫(carcinosarcoma)との鑑別についても触れてみたい.

合併症への対応

1.不妊・不育

著者: 石川睦男

ページ範囲:P.1282 - P.1283

 子宮筋腫は性成熟期女性の20〜25%に認められ,従来より,不妊・不育の原因になりうると報告されている.子宮筋腫による不妊発生機序に関しても種々報告されているが,逆に子宮筋腫を有する女性が正常の妊娠・分娩に至ることもしばしば経験することであり,子宮筋腫が真の不妊・不育の原因となるか否かに関しては,prospectiveな検討成績がなく不明な点が多い.本稿では,子宮筋腫と不妊・不育の関連を教室の成績を含め,現在の考え方に関し概説する.

2.子宮筋腫合併妊娠

著者: 山本哲三

ページ範囲:P.1284 - P.1286

 子宮筋腫が妊娠に合併することは少なくなく,以前から妊娠,分娩,産褥を含めてその対応が検討されてきていたが,近年,女性の生活形態の変化から晩婚化が進み,そのために高齢妊娠が増加するとともに子宮筋腫合併妊娠の数も多くなっている1-3,5).このことは筆者の勤務する産科でも例外ではない.
 子宮筋腫を合併する妊娠で,妊娠,分娩,産褥の経過中に起こり得るトラブルは以下のごとくと考えられている2,3)

3.子宮筋腫の変性・感染

著者: 大屋敦子 ,   越野立夫

ページ範囲:P.1288 - P.1290

 子宮筋腫は循環障害や退縮によりさまざまな二次変化をきたす.日常的に遭遇することが多いのは,硝子化,嚢胞化,石灰化などの比較的緩徐に起こる変性であるが,無症候性に経過することが多い.一方,臨床上問題となりやすいのは,妊娠・産褥期に発症しやすい赤色変性や感染である.ここでは筋腫の変性の概要を示し,当科における対応について述べる.

治療法の選択

1.ピルは有効か

著者: 廣田憲二 ,   舩渡孝郎

ページ範囲:P.1292 - P.1293

 子宮筋腫は閉経後に縮小することから,エストロゲンに依存している腫瘍と考えられる.ピルはプロゲストーゲンを主体とするエストロゲンとの混合ホルモンである.子宮筋腫とピルとの関係について,第1にピルが子宮筋腫の治療に有効かどうか,第2にピルは子宮筋腫の発症を抑制するかどうかである.また,ピルの使用にあたってピルの副効用と禁忌を考慮したうえで,筋腫の治療に利用すべきである.
 副作用の少ない低用量ピルの解禁が待たれる.

2.GnRH agonist

著者: 堂地勉

ページ範囲:P.1294 - P.1296

 子宮筋腫の成因は必ずしも明確ではないが,エストロゲン依存性の疾患であり,主として性成熟婦人にみられ,閉経後に多くが縮小する.このことが抗エストロゲン剤のホルモン療法による子宮筋腫治療の出発点になっている.ホルモン療法としては,アンドロゲン製剤やプロゲスチン製剤がかつて試みられたことはあるが,その臨床効果は満足できるものではなかった.その後,子宮内膜症治療薬のダナゾール1)やゲステリノン2)が子宮筋腫に応用され,臨床効果を有することが示された.最近では,gonadotropin releasing hormoneagonist(GnRH)が強い抗エストロゲン作用を有することから,子宮筋腫に試みられるようになっている.
 ここでは子宮筋腫に対するGnRH agonist療法について筆者らの考えを述べる.

3.HRTは禁忌か

著者: 山本宝 ,   本庄英雄

ページ範囲:P.1297 - P.1299

 HRTは本来,更年期障害に対する治療法の一つとして位置づけられてきたが,近年は更年期から老年期への健康維持法として長期間用いられる傾向が強くなってきた.したがって,従来やや禁忌とされてきた筋腫女性にも閉経後使わざるを得ない機会が増えてくると考えられる.
 そこで筋腫に及ぼす性ステロイド(HRTを含む)の影響について,最近の知見をもとに概説する.

4.閉経期前後の巨大筋腫をどうするか

著者: 中村幸雄 ,   土屋清志 ,   勝又木綿子

ページ範囲:P.1300 - P.1302

 子宮筋腫の頻度は外来患者の10%前後,手術患者の5%前後を占めると言われているが,症状を伴わない小さな筋腫まで含めればおそらく50%以上の婦人に筋腫は存在すると推定される.子宮筋腫は主としてエストロゲン依存性であり,通常は閉経期になり卵巣からのエストロゲン分泌が減少すれば筋腫は縮小する.しかし,筋腫を有する婦人では50歳以上になっても卵巣機能は低下せず,月経血量はむしろ若いころより増加し,なかなか閉経に至らない.
 巨大筋腫のはっきりとした定義は存在しないが,ここでは一応成人頭大以上の筋腫を巨大筋腫と仮に定義しておく.筋腫が巨大になるまで放置されるのは症状の軽い,子宮の漿膜より外側に発育する漿膜下筋腫に限られ,粘膜下筋腫,筋層内筋腫では過多月経,貧血などの症状が強いため巨大になるまで放置されることはきわめて稀である.

5.核出術

著者: 新谷恵司

ページ範囲:P.1303 - P.1305

 子宮筋腫は,婦人科の日常診療において頻度の高い疾患で,多くの場合は子宮の全摘出術が行われている.近年,晩婚化などにより挙児希望のある子宮筋腫の症例が多くなった.このような場合の治療法としては,筋腫の核出術が行われる.その場合に問題となる点がいくつかあるが,そのうちの重要な問題点として術中の出血量の減少と術後の癒着の防止がある.この点については多くの工夫がなされているが,いまだに完全な方法はない.今回は,多くの工夫のうちの基本的なものを中心にまとめてみた.

6.帝王切開時の核出術は是か非か

著者: 中林正雄 ,   塩﨑祐理子 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.1306 - P.1308

 子宮筋腫合併妊娠は,妊娠に合併する婦人科良性腫瘍として比較的高率に認められる疾患である.妊娠経過においては切迫流早産の原因となるなどさまざまな問題を呈し,分娩時,筋腫の存在が分娩障害となり帝王切開となることも多い.帝王切開時の筋腫核出術は多量出血を伴いやすく,一般的には行われないことが多いように思われる.しかし,分娩障害をきたすような筋腫は核出の有無を問わず術後合併症を起こしやすく,その対応が困難な場合が少なくない.
 今回は最近3年間の当センターにおいて,筋腫による分娩障害のため帝王切開術を選択した症例をもとに,帝王切開時に筋腫核出術を施行することの是非について検討した.

7.LAVHの利点と欠点

著者: 伊熊健一郎 ,   子安保喜 ,   山田幸生 ,   西尾元宏

ページ範囲:P.1310 - P.1313

 腹腔鏡による子宮摘出術は,1990年前後から報告され1-4),わが国においても近年急速に普及してきている新しい概念の手術方法である5-8).この方法には,図1に示すように腹腔鏡下にどの段階までの操作を行うかで幾つかの術式に分類されている7,9-11).本稿では,そのなかで代表的なLAVH(laparoscopically assisted vaginal hyster—ectomy:腹腔鏡補助下膣式子宮摘出術)について,当科での手術手順,適応基準,臨床成績の紹介5,12,13)とともに,現在議論となっている利点と欠点などについても触れたい.

8.レゼクトスコープ

著者: 石塚文平 ,   栗林靖 ,   藤脇伸一郎 ,   工藤芳子 ,   斉藤要 ,   植村綾 ,   堀越裕史 ,   雨宮章

ページ範囲:P.1314 - P.1318

 粘膜下筋腫は一般に過多月経や不正出血が強く,不妊の原因になるなど臨床的に重要な疾患である.泌尿器科領域の経尿道的切除術を応用した粘膜下筋腫の子宮鏡下切除術は1978年にNeuwirth1)が最初に報告したが,1985年,林が婦人科用レゼクトスコープを開発し2),高周波電流を用いた粘膜下筋腫摘出術(trans-cervical resec—tion:TCR)の発展の基礎を築いた.
 近年,高周波電流の電極も従来のループ型電極に加え,蒸散電極も併用されるようになり,ある条件下の粘膜下筋腫の治療は子宮鏡下切除をfirst choiceとする傾向にある.子宮鏡下筋腫切除術は,開腹術に比べて格段に非侵襲的で回復も早い.しかも多くの症例で症状は完全に消失し,不妊症例の妊娠率も高いなど,婦人科診療に不可欠な治療法となりつつある.またTCRの対象疾患としては,粘膜下筋腫は最も頻度が高く重要なものである.

連載 カラーグラフ 実践的な腹腔鏡下手術・12

メス豚による動物トレーニング:Ⅱ—各種婦人科手術のシミュレーションから

著者: 伊熊健一郎 ,   子安保喜 ,   山田幸生 ,   西尾元宏

ページ範囲:P.1243 - P.1245

 本シリーズにおいては,前回に引き続き「メス豚による動物トレーニング:Ⅱ」として,各種婦人科手術のシミュレーションについて紹介する.
 ☞次回は,急性腹症における腹腔鏡下手術の対応:Ⅰを予定している.

Estrogen Series・22

血栓症の既往のある更年期後の女性に対するHRTは可能か?

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.1320 - P.1321

 血液が凝固しやすい過剰凝固性状態(hyper—coagulable state)というものが存在する.この状態にある女性はリスク要因のある場合もない場合もともに血栓症を起こしやすい.したがって,これらの女性は血栓症や静脈炎の既往をもつことが多い.
 過剰凝固性状態の原因は,先天性の場合と後天性の場合がある.先天性過剰凝固状態の原因には以下のようなものが挙げられる.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

手術野の常時洗浄のための腹腔洗浄器

著者: 岡部三郎

ページ範囲:P.1322 - P.1322

 原始的な方法とさえ思われる液体による洗浄は,手術野の細菌・膿汁・血液成分・悪性細胞・出血などを除去するためには,現今でも不可欠の手技である.
 従来行われているピッチャーによる生理的食塩水の注入,そして吸引の反復による洗浄法は時間的ロスがあり,術中の頻回の洗浄は施行し難い.また適温の生理的食塩水の供与も,ままならないことが多い.

婦人科手術における崎原式深部結紮器の応用

著者: 藤井恒夫

ページ範囲:P.1323 - P.1323

 婦人科手術においては,骨盤内や腟の深部など術野が狭くて直視下に確実な結紮が難しい場合がある.この器具に使い慣れるときわめて簡単に結べる.本器具は当院の崎原英夫名誉院長(外科)が考案し製品化(泉工医科工業KK)されており,外科を中心に永年使用されてきた.婦人科では主として広汎子宮全摘術や腟式手術の深部結紮などに使用しているが,筆者は比較的浅いところでも愛用している.
 結紮器の原理:あらかじめ結び目をつくり,先端部が指先の代わりをして結び目を深部に送り込み,結紮の作用をする.

病院めぐり

市立札幌病院

著者: 晴山仁志

ページ範囲:P.1324 - P.1324

 市立札幌病院(中西昌美院長)は明治2年に開拓使の官立病院として創設されました.県立病院,公立病院,区立病院と変遷を遂げ,市制の実施に伴って大正11年8月に市立病院となり,札幌市民ならびに北海道民の健康と福祉に大きく寄与してきました.明治24年以来,街の中心地に位置していた病院は,平成7年10月に中央区にある発展目覚ましいJR桑園駅の近くの10階建ての新病院に移転しました.病院9階の産婦人科の病棟からは,忙しい勤務の合間にポプラ並木を含めた北大構内を眺望することができ,北海道の四季の移り変わりを敏感に感じとることができます.
 現在,総病床数810床で,救命救急センターを含めて診療科目は31科,常勤医150名(臨床研修医,常勤嘱託医を含む)が勤務しています.婦人科は30床,産科は18床を有し,院内の最近の占床率はトップで,空きベッド探しに頭を悩ませています.産科婦人科医師は6名(晴山仁志部長,花谷 馨医長,酒井慶一郎医長,田畑雅章医長,山下陽一郎医師,原 洋子医師)が常勤(うち研修医1名)で診療に従事し,北海道大学医学部産婦人科教室(藤本征一郎教授)出身者が勤務しています.日本産科婦人科学会の研修指定病院であり,5名が日本産科婦人科学会の認定医,2名が細胞診指導医です.

福岡徳洲会病院

著者: 木幡豊

ページ範囲:P.1325 - P.1325

 福岡徳洲会病院は,福岡市に隣接する春日市に位置し,24診療科,600床,医師数90名の総合病院です.24時間無休の救急診療体制を基本とし,年間6,000件におよぶ一次から三次までの救急搬入を受け入れ,循環器,脳血管領域での高度先進医療,リハビリテーション,在宅医療などの包括医療をも含めた幅広い医療を実践しています.また厚生省臨床研修病院の指定を受けており,総合診療方式による臨床研修を行っています.卒後1年次では内科,外科,小児科,産婦人科,麻酔科,救急部をローテーション研修し,2年次では各人の希望に基づきローテーションプログラムを選定します.
 産婦人科は25床で,今年2月より新設された新館棟(写真左の建物)の5階に位置します.スタッフ3名,ローテーション研修医1〜2名で日常の診療に当たっており,多忙な毎日を送っていますが,日本産婦人科学会認定医制度卒後研修指導施設に認定されていることもあり,研修医の教育,学会活動にも努力しています.

OBSTETRIC NEWS

産科超音波診断—カナダ産婦人科学会の声明

著者: 武久徹

ページ範囲:P.1327 - P.1330

 産科超音波診断が採用されるようになって,産科管理は飛躍的に発展した.分娩前胎児管理試験で,侵襲がなく,偽陰性および偽陰性が最も少ないbiophysical profile scorig(BPS)を例にとると,BPSを紹介したManningが最近まで15年以上在籍したManitoba(カナダ)における周産期死亡率は,分娩1,000当たり50(1950年代),15(1970年代),8(1980年代),そして1993年には5.5と劇的な減少を示している(Fetal Medicine, ed.Manning FA, p 3,1995).しかし,産科超音波診断は,“diagnostic imaging”であることをつねに念頭において利用することが必要である.「悲しい知らせをどのように確認して,知らせるか?」(Birth 19:92,1992)は重要な問題であり,また難解症例,未熟な手技および知識などが原因で,不正確な診断を行い,医療訴訟の原因にもなり得る.Sandersによれば,超音波診断に関する282例の医療訴訟の80%は,産科関係である(表1)(Sanders RC:in Ultrasound in Obstetrics andGynecology.eds.Chervenak FA, et al, vol.1,chapter 25, p 263,1993).

産科外来超音波診断・23(最終回)

正常か? 異常か?

著者: 清水卓 ,   伊原由幸

ページ範囲:P.1331 - P.1336

 超音波検査を行っているときに,その所見が正常か異常か判断に迷うことがしばしばある.前回までの数回にわたり,そのような所見の幾つかをご紹介させていただいたが,最後に,筆者自身の復習をかねて,我々を時に誤診に導くような,異常のようにみえて実は正常の所見や,正常か異常かいまだにcontroversialな超音波所見の幾つかを挙げ,まとめさせていただきたい.

CURRENT RESEARCH

生殖生理とマクロファージ

著者: 片渕秀隆 ,   岡村均

ページ範囲:P.1339 - P.1350

 私がマクロファージの研究の端緒に着いた1980年代前半は免疫学研究の最盛期で,マクロファージは貧食という特異な機能を有する一方で,主に炎症や腫瘍という病的状態で活動する免疫担当細胞として認識されていた.しかし,マクロファージは個体発生初期の段階にすでに存在し,臓器や組織の形成の一翼を担うとともに,例えば肝臓のKupffer細胞,骨の破骨細胞や神経組織の小膠細胞のように,正常の臓器や組織にも広く存在し,生体の恒常性維持にも活躍している細胞であるという報告がその後多くなされてきた.さらに時期をほぼ同じくして,サイトカインの概念が生まれ,生体の各所でそのネットワークを形成し,その中心的な細胞としてマクロファージは新たな注目を集めている.
 われわれはこれまでに,ヒト胎盤絨毛にみられるHofbauer細胞の観察に始まり,女性生殖臓器の各器官に存在するマクロファージについて,細胞の機能を探求するうえで礎となる形態学的観察をヒトの材料を用いてまず行い,さらには種々の材料や手法を駆使して各々の機能を追求してきた.その結果,女性生殖臓器においてもマクロファージは広くかつつねに存在し,それぞれの器官で合目的的に変化し,機能の一部を担当する細胞であることが次第に明らかになってきた.

原著

当院における卵巣出血23例の検討

著者: 藤井義広 ,   稲垣昇 ,   金田佳史 ,   豊島究 ,   伊藤仁彦 ,   西野るり子 ,   北井啓勝

ページ範囲:P.1351 - P.1354

 1984(昭和59)年から1995(平成7)年までの12年間において当院で開腹手術にて確定診断した卵巣出血は23例であった.これらの症例において年齢・妊娠歴・月経周期,罹患側,誘因などを詳細に検討し以下の知見を得た.症例の74%(17/23)が19〜30歳までに集中していた.月経周期については規則的な患者が78%(18/23)を占めており,最終月経から発症までの日数については平均24.8日であり,比較的黄体期と考えられる時期に発症している可能性が高いと考えられた.罹患側については右卵巣に発症するものが多く,とくに性交渉が誘因と考えられたものだけでは右側が67%(8/12)を占めていた.
 1988(昭和63)年までの症例においては妊娠を合併したものが58%(7/12)と多く,そのうち内診が誘因と考えられたものが3例もあったが,1989(平成元)年から1995年までの症例では妊娠合併症例は18%(2/11)とかなり減少し,そのなかで内診が誘因と考えられるものは1例もなく,超音波検査の診断精度が格段に向上した結果と考えられた.

症例

子宮頸部原発悪性リンパ腫の1例

著者: 大田俊一郎 ,   藤吉啓造 ,   本田志寿恵 ,   林龍之介 ,   石松順嗣 ,   綱脇現 ,   宮山東彦

ページ範囲:P.1355 - P.1357

 婦人科で扱う悪性リンパ腫の多くはリンパ節性原発悪性リンパ腫の続発性病変であり,子宮や卵巣などの婦人科領域における節外性原発はきわめてまれである.産婦人科医にとっては,日常診療であまり遭遇することのない疾患であり病理組織学的診断やその取り扱いに苦慮することも多い.近年,節外性悪性リンパ腫をMALT(mucosa-as—sociated lymphoid tissue)由来のMALTomaとする概念があり,婦人科領域に発生する悪性リンパ腫もMALTomaとした報告もあり,その組織学的発生は興味深い点がある.今回,筆者らは子宮頸部原発の悪性リンパ腫を経験し,MALTomaを含めた病理学的検討を行ったので報告する.

薬の臨床

産婦人科開腹手術後の排ガス・排便停滞に対するML-Pの有用性の検討

著者: 矢島正純 ,   武田佳彦 ,   井口登美子 ,   酒井啓治 ,   高木耕一郎 ,   黒島淳子 ,   黄長華 ,   相羽早百合 ,   柿木成子 ,   大和竜夫 ,   石川卓爾

ページ範囲:P.1359 - P.1364

 産婦人科術後患者49例を対象として,ML-P(ラクツロース散)の排ガス・排便停滞に対する有用性を検討する目的で,第III相試験を4施設で実施した.ML-Pは手術終了約24時間後より,17.11gを50mlに溶解し,1日2回,4日間,経口にて投与した.術後排ガス所要時間は平均42.6時間,排便所要時間は平均56.2時間であり,ラクツロースシロップでの報告とほぼ同様の成績であった.副作用は,ML-Pの過量投薬によると考えられる下痢が2/46例に,腹痛・嘔気がそれぞれ1/46例にみられたのみであった.本剤の「のみやすさ」に関しては,89.4%(42/47例)の患者が「のみやすい」と回答した.
 以上の結果から,ML-Pは産婦人科術後の排ガス・排便促進剤として有用な薬剤であると結論された.

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「臨床婦人科産科」第51巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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