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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻12号

1997年12月発行

文献概要

今月の臨床 子宮筋腫—最新情報 病因・疫学

2.卵巣機能と子宮筋腫

著者: 竹下俊行1 荒木勤1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1252 - P.1255

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 子宮筋腫が生殖年齢に好発し,閉経とともにその増殖は停止し,むしろ縮小することは経験的によく知られており,筋腫の発生,発育が卵巣機能と強くかかわっていることは明らかである.GnRHアゴニストにより卵巣機能を一時的に低下せしめると,筋腫が縮小することはその証左である.子宮筋腫の発生要因に卵巣機能,すなわち性ステロイドが深く関与していることは紛れもない事実であろうが,その詳細なメカニズムとなるとなお不明の点が少なくない.本稿では子宮筋腫と卵巣機能について,研究の変遷と最近の知見を概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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