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今月の臨床 子宮筋腫—最新情報 鑑別診断のキーポイント
1.有茎筋腫と卵巣腫瘍
著者: 安田允1 杉浦健太郎1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科
ページ範囲:P.1272 - P.1274
文献購入ページに移動 子宮筋腫は婦人科診療において最も頻度の高い腫瘍性疾患であり,内診や超音波によって簡単に診断がつくことが多い.しかし,著しく診断精度が向上した最新の機器を用いても有茎性漿膜下筋腫と卵巣腫瘍とくに充実性卵巣腫瘍(卵巣線維腫,莢膜細胞腫,悪性卵巣腫瘍など)との鑑別は非常に困難なことが多い.その原因の一つは,硝子様変性,嚢胞状変性,脂肪変性,赤色変性そして石灰化などさまざまな変性が子宮筋腫には存在するためである.
鑑別診断のうえで最も重要なことは問診による主訴はもちろんのこと,種々の検査内容(血液所見,画像検査)を多角的に検討していくことである.本稿ではそれぞれの検査におけるポイントを概説するが,データの判読には習熟を要する.
鑑別診断のうえで最も重要なことは問診による主訴はもちろんのこと,種々の検査内容(血液所見,画像検査)を多角的に検討していくことである.本稿ではそれぞれの検査におけるポイントを概説するが,データの判読には習熟を要する.
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