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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻12号

1997年12月発行

今月の臨床 子宮筋腫—最新情報

鑑別診断のキーポイント

2.腺筋症

著者: 原田省1 寺川直樹1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1275 - P.1277

文献概要

 子宮筋腫は婦人科疾患のなかで最もよく遭遇する疾患の一つである.筋腫核の増大による圧迫症状と過多月経や不正子宮出血などの月経異常が主症状である.一方,子宮腺筋症においても子宮は腫大し,過多月経を訴えることから両疾患の鑑別診断が必要となる.とくに挙児希望を有する婦人に対して筋腫核出術の適応を決定する際には両者の鑑別診断が必須である.しかしながら,子宮腺筋症患者のおよそ半数は子宮筋腫を合併することから,両者の厳密な鑑別は必ずしも容易ではない.子宮筋腫および腺筋症に対して,経腟超音波断層法とMRIは有用であり,これら画像診断を使うことによって診断精度は向上する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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