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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻12号

1997年12月発行

文献概要

今月の臨床 子宮筋腫—最新情報 治療法の選択

6.帝王切開時の核出術は是か非か

著者: 中林正雄1 塩﨑祐理子2 武田佳彦2

所属機関: 1東京女子医科大学母子総合医療センター 2東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1306 - P.1308

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 子宮筋腫合併妊娠は,妊娠に合併する婦人科良性腫瘍として比較的高率に認められる疾患である.妊娠経過においては切迫流早産の原因となるなどさまざまな問題を呈し,分娩時,筋腫の存在が分娩障害となり帝王切開となることも多い.帝王切開時の筋腫核出術は多量出血を伴いやすく,一般的には行われないことが多いように思われる.しかし,分娩障害をきたすような筋腫は核出の有無を問わず術後合併症を起こしやすく,その対応が困難な場合が少なくない.
 今回は最近3年間の当センターにおいて,筋腫による分娩障害のため帝王切開術を選択した症例をもとに,帝王切開時に筋腫核出術を施行することの是非について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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