文献詳細
今月の臨床 子宮筋腫—最新情報
治療法の選択
8.レゼクトスコープ
著者: 石塚文平1 栗林靖1 藤脇伸一郎1 工藤芳子1 斉藤要1 植村綾1 堀越裕史1 雨宮章1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学産婦人科
ページ範囲:P.1314 - P.1318
文献概要
近年,高周波電流の電極も従来のループ型電極に加え,蒸散電極も併用されるようになり,ある条件下の粘膜下筋腫の治療は子宮鏡下切除をfirst choiceとする傾向にある.子宮鏡下筋腫切除術は,開腹術に比べて格段に非侵襲的で回復も早い.しかも多くの症例で症状は完全に消失し,不妊症例の妊娠率も高いなど,婦人科診療に不可欠な治療法となりつつある.またTCRの対象疾患としては,粘膜下筋腫は最も頻度が高く重要なものである.
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