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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻2号

1997年02月発行

今月の臨床 婦人科外来治療—Dos & Don'ts

感染症外来

5.骨盤内感染症(PID)

著者: 玉舎輝彦1

所属機関: 1岐阜大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.158 - P.160

文献概要

全体像
 骨盤内感染症(骨盤内炎症性疾患,pelvic in—flammatory disease:PID)は卵管炎を特徴とする上部生殖器の感染症であるが,原因の大半は下部生殖器感染症からの病原微生物の上行感染である(図1)1).通常,子宮内感染→子宮付属器炎→骨盤腹膜炎の順に進行していくので,個々の疾患を区別するのは困難なためPIDとして一括して捉えるほうが便利である.
 卵管炎は淋菌・クラミジアなどによる卵管内膜炎と化膿菌による間質部卵管炎があり,両者は混在したり,また複数(混合)菌感染であり,しかも周辺に蔓延し,卵巣(付属器炎),腹膜(骨盤腹膜炎)にも波及する(PID).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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