icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻2号

1997年02月発行

今月の臨床 婦人科外来治療—Dos & Don'ts

内分泌外来

3.無月経

著者: 上田克憲1

所属機関: 1広島大学医学部附属病院分娩部

ページ範囲:P.168 - P.170

文献概要

 無月経とは月経がない状態であり,一般的には生理的無月経(初経前,閉経後,妊娠・授乳中などの無月経)と病的無月経(性成熟期における異常な無月経),あるいは原発無月経(満18歳になっても初経のないもの)と続発無月経(これまであった月経が3か月以上停止したもの)に区分される.また,病的無月経は性成熟婦人の5%に起こるとされる.
 無月経はそれ自身は診断名ではないので,その原因・病態をつきとめたうえで患者の状況に応じた治療を行うことが重要である.「生理がないので注射して下さい」と言って受診する未婚女性をときに経験するが,このような患者は無月経を訴えて婦人科を受診以来,断続的(時に持続的)にホルモン剤の投与のみを受けていることが多い.このような単に消退出血を起こせばことたれりという対応は,患者にとって時に有害ですらある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら