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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻2号

1997年02月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科外来治療—Dos & Don'ts 不妊外来

4.免疫療法—抗核抗体陽性例

著者: 苛原稔1 鎌田正晴1 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.188 - P.190

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 不育症にはさまざまな原因が考えられ,それぞれの原因に対して適切な治療を選択する必要がある.最近,不育症の治療法のひとつとして,手技が比較的簡単なことから,夫リンパ球を用いた免疫療法が広く用いられている1).免疫療法の有効性についてはいまだ論議のあるところであるが,その理論的背景や臨床成績から,免疫学的妊娠維持機構の破綻によると思われる不育症が治療対象であり,その適応については慎重な選択が必要である2)
 最近,不育症患者の自己抗体を検査することがルーチン化し,検査の結果,抗核抗体が陽性の患者に遭遇することがある.そこで抗核抗体陽性の不育症患者に対する免疫療法の適応について考察したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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