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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻2号

1997年02月発行

連載 Estrogen Series・12

ホルモン補充療法における黄体ホルモンの役割(その1)

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.208 - P.209

文献概要

 ホルモン補充療法(estrogen replacementtherapy:ERT)は更年期後の女性でオステオポローシスを予防し,心臓病の発生を減少させる.しかし,エストロゲンのみを投与したのでは,子宮内膜癌が増加するため,progestins (種々の黄体ホルモンを総称してprogestinsと呼ぶ.プロゲステロンという場合は特定の構造式と作用をもつ物質を指す)を加えなければならない.それによりエストロゲンの作用はprogestinsにより影響を受けることになる.その影響は望ましいものもあり,望ましくないものもあるが,ここでproges—tinsによる影響とはなにかを検討した好論文をご紹介したい.臨床的には,すでに子宮摘除術を受けていて,子宮のない患者に対してはprogestinsを併用する必要はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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