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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻3号

1997年03月発行

雑誌目次

今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか 疫学

1.早期発症型妊娠中毒症の特徴

著者: 中林正雄 ,   村岡光恵 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.241 - P.245

 本邦の妊娠中毒症の概念は幅広い範囲を含んでいるため,同一視点での討論がしづらく,病因・病態へのアプローチが困難であり,さらに臨床的には母児の予後を十分に反映しないという問題があった.とくに最近の周産期医療の進歩に伴い,従来の病型分類では対応ができないような新しい病態が明らかとなりつつあり,妊娠中毒症の分類が再検討されつつある.
 妊娠中毒症の分類としては,病因論的分類として純粋型と混合型があり,症状の重症度から軽症,重症の分類がある.症候論的分類として高血圧型,蛋白尿型,切迫子癇.子癇,HELLP症候群などの表現も用いられている.

病態解明の新しいアプローチ

1.着床の適応不全と発症病態—局所免疫機能のかかわり

著者: 斎藤滋

ページ範囲:P.246 - P.248

 妊娠中毒症は学説の疾患といわれ,その病因には血液凝固系,免疫系,子宮内圧などが関与していると考えられている.最近になり妊娠中毒症例では,トロホブラスト(Tr)の脱落膜,子宮筋への浸潤が不十分であることが知られ,このことが妊娠中毒症の発症に関与しているのではないかという説が提唱されている.本稿では着床の適応不全という点から妊娠中毒症の発症を解説したい.

2.発症と遺伝素因

著者: 小橋元 ,   佐川正 ,   藤本征一郎

ページ範囲:P.250 - P.252

 近年の分子遺伝学の進歩により,妊娠中毒症に関連する遺伝子の研究が進み,従来は家族歴や体質から漠然と捉えられていた遺伝要因の一部が,分子レベルで具体的に把握可能となりつつある.しかしながら本症も多くのcommon diseaseと同様に,複数の遺伝要因と妊娠前,妊娠中の環境要因の共同作用により発症すると考えられるため,今後これらの分子遺伝学の知見を臨床応用するためには,関連遺伝子の探索のみならず遺伝・環境共同作用の解明,さらには倫理・社会学的問題への対応などいくつかのステップが必要と考えられる.
 本稿では妊娠中毒症,とくに高血圧を主徴とする妊娠高血圧症(pregnancy-induced hyperten—sion:PIH)の関連遺伝子,遺伝・環境共同作用,およびPIHに対する新しい対策として遺伝子を用いた個別的発症予防の可能性について解説する.

3.循環動態と血管作動性物質

著者: 佐川典正

ページ範囲:P.254 - P.257

 妊娠中毒症はさまざまな病態を含む疾患群であるが,その概念は時代により変遷してきた.近年,欧米のみならずわが国においても,妊娠中毒症は妊娠によって惹起される高血圧を中心病態とする疾患群であるとの考えが主流となっている.
 血圧調節に関与するおもな因子としてアンジオテンシンII (AII),プロスタサイクリン(PGI2),トロンボキサンA2(TxA2),エンドセリン(ET),ナトリウム利尿ペプチド(ANP,BNP)および一酸化窒素(NO)などがある.本稿ではこれらの血管作動性物質の動態と生理的血管抵抗減少との関係,妊娠中毒症の病態とのかかわりについて述べる.

4.重症化と凝固線溶機能

著者: 武藤伸二郎

ページ範囲:P.258 - P.262

 妊娠中毒症の成因については血液凝固線溶反応とその阻止反応,さらにこれらと血管壁,とくに子宮胎盤局所循環系との相互関係についての研究を行い,妊娠中毒症の発症機序,病態についても血中でのトロンビンの生成や血管内皮の活性化/障害が強く関与されていることが明らかになりつつある.
 ここでは以上の観点からみた妊娠中毒症の重症化と凝固線溶機能について筆者らの研究や文献をもとに解説する.

妊娠中毒症の母児管理

1.発症のリスクから見た検診体制

著者: 斉藤正博 ,   久保武士

ページ範囲:P.264 - P.265

 近年,妊娠中毒症の原因や病態は単一ではないことが示唆され,ハイリスク患者の抽出と発症予防という妊娠中毒症管理の理想に到達するには,まだまだ前途多難の感がある.しかし,重症妊娠中毒症は治療に抵抗性であることが多く,母児の予後もとくに不良であることから,妊婦検診においては特別に注意を要する疾患の一つである.本稿では,筆者らが行っている発症のリスクを考慮に入れた外来管理についてその要点を紹介する.

2.発症,重症化と糖尿病,甲状腺機能亢進症の合併

著者: 永田光英 ,   豊田長康

ページ範囲:P.266 - P.268

 妊娠中毒症発症病因として高血圧素因が重要とされている.甲状腺亢進症や糖尿病は高血圧を合併する代表的な疾患であり,妊娠中毒症発症のリスクが高いと言われている.甲状腺疾患は女性に好発し,発症年齢が生殖年齢とオーバーラップするため妊娠,分娩,産褥で問題となることが多く,糖尿病も近年の食生活の欧米化や体格の向上などにより増加傾向がみられるなど,合併症妊娠のなかでも頻度が高く,周産期医療にたずさわるものとして是非理解しておかなければならない疾患である.本稿では糖尿病,甲状腺機能亢進症と妊娠中毒症の発症に関して論じていきたい.

3.妊娠中毒症の発症,重症化と自己抗体

著者: 山本樹生 ,   森宏之

ページ範囲:P.270 - P.271

 妊娠中毒症の一部では自己抗体が産生される.自己抗体の増加は妊娠中毒症症状や胎児発育と関連するので,自己抗体は妊娠中毒症の病態形成に関与していると考えられる.妊娠中毒症が重症化する機序については不明な点が多く,重症型と軽症型とは病態が異なるのではないかとの考え方もある.しかし,妊娠中毒症がなんらかの因子により重症化するとの考え方より,妊娠中毒症の重症化に自己抗体が関与する可能性を考察した.

4.食事療法の実際

著者: 樋口誠一

ページ範囲:P.272 - P.274

 妊娠中毒症の三大症状は高血圧,蛋白尿,浮腫である.妊娠中毒症は妊娠負荷に対する生体の適応不全状態として捉えられており.妊娠負荷として循環系.プロスタグランジン系,凝固線溶系などの関与が考えられている,妊娠中毒症の管理における食事療法あるいは栄養療法は,薬物療法,安静療法とともに治療の中心をなしている,妊娠中毒症における食事療法の主体は,減塩・高蛋白・低カロリーであるが,この他,Ca,Mg,Znなどのミネラルおよび不飽和脂肪酸の摂取も重要となっている.本稿では栄養面からの妊娠中毒症の管理法について述べる.また,日産婦学会栄養問題委員会によって作成された妊娠中毒症栄養管理指針を表1に示す.妊娠中毒症の重症度により管理基準が設けられている.

5.母体への薬物治療

著者: 三宅良明

ページ範囲:P.275 - P.277

 妊娠時は胎盤形成とともに母体循環動態が変化(末梢血管抵抗の低下,心拍出量や心拍数の増加,腎,子宮血流量の増加,圧受容器反射の低下など)するとともに胎児を内蔵するため,正常妊娠経過に伴う詳細な母体血圧変化とその調節機構を把握するとともに各種薬剤の胎児への影響を考慮した妊娠時独自の降圧療法が必要と考えられ,単純に内科領域の降圧療法をそのまま妊娠時には適応できないのは当然である.しかも妊娠時は母児双方の予後を考え,最適な管理と治療が要求されるため,妊娠時高血圧病態の鑑別診断,重症度,妊娠週数,分娩時期の決定と方法が必要となる.そこで今回は筆者らの施設で行っている管理の概要について述べる.

6.分娩の時期と方法の選択

著者: 藤森敬也 ,   石田友彦 ,   佐藤章

ページ範囲:P.278 - P.280

 妊娠中毒症の原因およびその適切な治療法がない現在では,その根本的治療法は妊娠の終了,すなわち分娩させることしかなく,当然ながらそれまでの母児管理が重要となってくる.妊娠中毒症は妊娠の経過とともに悪化するが,一方では胎児成熟を期待し妊娠の延長を試みる気持ちになる.そのため母体要因と胎児要因との兼ね合いで分娩の時期は決定される.当然ながら,その施設ごとの新生児医療のレベルも重要な分娩時期決定の要因の1つであり,施設によっては必要に応じて母体搬送も考慮に入れなければならないこともあり得る.ここでは,現在考えられている妊娠中毒症に対する分娩時期とその方法の選択について記載する.

7.出生前後の発育と長期予後

著者: 三石知左子 ,   山口規容子

ページ範囲:P.281 - P.283

 妊娠中期の妊娠20〜30週ころは胎児発育が急速に進行する時期である,また胎児の機能的発育に関しても妊娠26週ころまでに個体としての生命維持機能がほぼ完成し,さらにその機能が適応能力を獲得するために成熟していく胎児発育過程において重要な時期である1)
 したがってこの時期に胎児の発育を阻害するようななんらかの要因が作用すると後年の胎児の成長発達において重要な影響を及ぼすことになるが,その要因の大きな1つとして妊娠中期の時期に発症する早期発症型の妊娠中毒症(以下,早発型中毒症と略す)がある.この早発型中毒症母体から出生した児の予後について頭部発育を中心に検討した.

中毒症関連疾患の取扱い方のポイント

1.子癇発作

著者: 杉本充弘

ページ範囲:P.284 - P.285

概念
 妊娠中毒症に起因する妊娠・分娩・産褥時の痙攣発作をいう.てんかん・脳出血・脳腫瘍など,他疾患による痙攣発作は子癇としない.

2.HELLP症候群

著者: 森山郁子

ページ範囲:P.286 - P.288

 妊娠中毒症との関連性の高いHELLP症候群は,突然に血小板の急激な減少を示すために治療のタイミングが遅れると,播種性血管内凝固(DIC)に至る確率は高い.しかし,特徴的な初発症状に注意してHELLP症候群の診断1〜4)を誤らなければ,素早い処置により出血性ショックを回避して,DICを防ぐことができる.

3.肺水腫

著者: 木戸口公一 ,   楢原千恵 ,   藤田富雄

ページ範囲:P.289 - P.291

 肺水腫は,血漿成分が毛細血管から肺間質内さらには肺胞内に漏出した状態をいう.その発生機序としては,
 (1)左心不全による肺毛細管圧の上昇

4.常位胎盤早期剥離

著者: 大塚博光 ,   会沢芳樹 ,   荻原哲夫

ページ範囲:P.292 - P.294

 産科的播種性血管内凝固(DIC)の原因の約半数を占める常位胎盤早期剥離は,重症になると胎児死亡を伴い,また重篤なDICや腎不全から母体死亡に至る場合もある.常位胎盤早期剥離の最も効果的な治療法は急速遂娩であり,多くは帝王切開となる.一般的に,常位胎盤早期剥離の原因の半分は妊娠中毒症とされており,教室の13年間の統計でも50%(表1)であり,妊娠中毒症とは非常に関連の深い疾患である.

5.高血圧性脳症

著者: 平松祐司

ページ範囲:P.296 - P.299

 著しい血圧上昇のために,主要臓器の循環調節に破綻をきたし,致命的な転機をとることが予測される病態を高血圧緊急症(hypertensive emer—gency,hypertensive crisis)と呼び,高血圧性脳症.高血圧性急性左心不全,悪性高血圧,褐色細胞腫のクリーゼ,解離性大動脈瘤,子癇などが含まれる.このなかでわれわれ産婦人科医にとって日常臨床上,つねに念頭においておかなければならない疾患は高血圧性脳症と子癇である.

トピックス

1.中毒症予防法の開発

著者: 伊藤昌春

ページ範囲:P.300 - P.300

 近年,妊娠中毒症(以下,中毒症)は,減少傾向にあるものの,いまだに妊産婦死亡や周産期死亡の主たる誘因であり,その予後は高血圧や蛋白尿と密に相関している.中毒症の主要な病態である細動脈の攣縮に注目したアンギオテンシン感受性検査や,指尖容積脈波分析などによる発症予知に加え,予防の試みも臨床的に行われている.しかし,特異的な予知検査がないため,多くは発症危険因子を保有する妊婦を対象として試みられている.
 疫学調査により,飲料水の硬度と高血圧や動脈硬化性心疾患による死亡率が逆相関することや,中毒症妊婦では尿中へのカルシウム(Ca)排泄量が少なく,Ca摂取量が少ない地域(日本を含め)では中毒症の発症が多いことなどが報告されている.最近,高血圧患者のCa摂取量は少なく,とくに食塩感受性高血圧症例では食塩非感受性に比べ経口Ca投与によって,より血圧が降下するとの報告もあり,Ca投与と中毒症発症との関連が調べられている.筆者らは,妊娠ラットや妊婦へCaを補充すると,量依存的にアンギオテンシン(A-II)に対する昇圧反応が低下するとの成績に基づいて.Ca剤と腸管からの吸収を促進するビタミンD3を組み込んだ管理手順に沿って妊婦管理を行い,妊娠高血圧症の発症が有意に低下することを明らかにした.現在,内外の多施設においてCaによる中毒症予防の臨床研究が行われている.

2.重症化を防ぐ体位の工夫

著者: 中井祐一郎 ,   今中基晴 ,   荻田幸雄

ページ範囲:P.301 - P.301

 妊娠中毒症については、現在に至るまでその本質的病因が明らかにはされていない.筆者らは,本症がヒト以外の哺乳動物にはみられないという比較動物学的事実に注目し,二本足立位歩行による妊娠子宮の大血管圧迫が本質的病因であるとの仮説をたて,妊娠末期においても腹臥位臥床を可能とした穴開きマットレス(妊娠中毒症管理用マットレス:マミーマット)を開発,その有用性を報告してきた1-2).本稿では,このマットレスを用いた妊娠中毒症管理について概説する.

3.AT-III, Heparin療法によるIUGRの胎内治療

著者: 寺尾俊彦

ページ範囲:P.302 - P.304

 妊娠中毒症の病態にはきわめて多数の要因が関与していていまだ判然としないが,血管の攣縮,および慢性DIC(播種性血管内凝固症候群)と判断されるような血液凝固学的変化がみられることは事実である.血管の攣縮と血液凝固学的変化とが連動して全身的にも,局所的にも多様な病態を引き起こす.全身的な血管の攣縮は高血圧を惹起し,子癇においては脳動脈の攣縮,HELLP症候群においては肝動脈が攣縮,IUGR (子宮内胎児発育遅延)では子宮動脈の攣縮がみられる.子宮動脈の攣縮は胎盤血行を障害し,IUGRの原因になる.
 妊娠中毒症にみられる血管の攣縮にはつねに血液凝固学的変化を伴っている.血管内でthrom—binが産生されると血管内皮に存在するthrom—bin recepterの一部を分解してthrombin rece—pterの構造を変化させ,その結果,細胞内刺激伝達系を介して血管平滑筋の収縮物質を産生させるため,血液凝固学的変化が血管の攣縮や高血圧の一因になっていると考えられる.

4.幸帽児帝王切開法

著者: 高木耕一郎

ページ範囲:P.305 - P.307

 新生児医療の進歩により未熟性のために救命し得なかった400〜500gの超未熟児の生存もめずらしくなくなった.それに伴って産科医は超未熟児という低酸素負荷や機械的ストレスに弱い児を可及的にstress freeの状態で出生させることにことさら注意を払ってきた。とくに重症妊娠中毒症において,母体適応により児を早期に出生させる場合には帝王切開(帝切)分娩によらざるを得ないことが多い.このような超未熟児の帝王切開では子宮下節が形成されていないことが多いこと,また,子宮壁に切開を加え人工破膜を行ったのちに速やかに子宮収縮が発来することにより,児の娩出が困難となることは少なからず経験するところである.Pearsonは子宮壁を切開後,破膜することなく幸帽児の状態,すなわちen cauleに胎嚢に包まれたまま児を娩出させることにより,破膜後に生ずる子宮収縮を軽減し,子宮壁切開創通過時の児への直接的な外力から児を保護することが可能であるとしている.

5.妊娠中毒症の発症予防と低用量アスピリン療法

著者: 井上康広 ,   木花敏雅 ,   松浦俊平 ,   鳥濱慶熙

ページ範囲:P.308 - P.309

 近年,妊娠中毒症の病態がおもに血管内皮細胞において産生され,血小板凝集抑制,末梢血管拡張作用を有するプロスタサイクリン(PGI2)と,血小板において産生され血小板凝集,末梢血管収縮作用を有するトロンボキサン(TXA2)両者の産生不均衡,すなわち母体と胎盤におけるPGI2/TXA2比の低下により妊娠中毒症が発症すると説明されるようになった.

6.カルシウム内服と妊娠高血圧発症防止

著者: 日高敦夫

ページ範囲:P.310 - P.311

 多くの疫学的調査1)により,Ca摂取量と血圧値との間に負の相関があることが明らかとなってきた.非妊娠成人では,1日Ca摂取量450〜500 mgが血圧に対する効果の閾値とされ,これより少ないと高血圧の発症頻度が高くなり,一方1〜2g/日を6週間以上摂取することにより降圧効果をみるという.なお現在,日本人のCa摂取量は1日約550mgで,必要量の600mgを下回っている.
 妊婦においても,豊富なCa食を摂っている地方では妊娠高血圧症(PIH)の発症頻度が低く,また妊娠15〜26週頃より1日1〜2gのCaを経口投与することによりPIHの発症を予防する効果の可能性があることが報告され2,3),1994年のメタアナリシスの検討4)でも,その有効性と早産防止効果が確認されている.なおこれらの対象例はほとんどが未産婦で,経産婦の再発防止に関する検討はされていない.ところで経産婦の再発防止には,初回妊娠時よりも肥満にならないように,また次回分娩も2〜3年後に計画するように指導することが望ましい5)

連載 カラーグラフ 実践的な腹腔鏡下手術・3

卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術:I—体外法の実際について

著者: 伊熊健一郎

ページ範囲:P.237 - P.239

卵巣嚢腫摘出術
 良性の嚢胞性の卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術の術式には,大きく分けて体内法と体外法の2つの方法があるが,混合法なども必要となることもある.術者や施設による違いもあるが,症例に応じた術式の選択が最も大切であると考える.
 まず,癒着のない卵巣嚢腫に対しては,迅速に安全で確実にできる簡便な術式として筆者が考案し改良を加えた体外法(図1)から説明をする.

Q&A

児推定体重4,000g以上のときには帝王切開か(4)

著者: 武久徹

ページ範囲:P.313 - P.315

Q 推定児体重4,000g以上のときには帝王切開をすべきでしようか?
 A 児体重が4,000g以上になりますと,肩甲難産発生頻度が高くなります.したがって,推定児体重(EFW)が4,000g以上であれば,帝王切開(帝切)を行うという選択も考えられます.3回にわたって①肩甲難産の定義と頻度,②巨大児増加因子と肩甲難産と新生児予後,③肩甲難産の分娩前診断と肩甲難産を予知し回避できるか,などについて解説しました,今回はEFWが4,000g以上のときは帝切をすべきかについて検討したいと思います.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

腹式単純子宮全摘術における子宮下部の切断法

著者: 鳥居裕一

ページ範囲:P.316 - P.316

 婦人科医にとって,腹式単純子宮全摘術は最も基本的な手術法であり,手術手技に個人差は比較的少ないと思われる.本術式の注意点としては,尿管の損傷に気をつけること,出血とくに子宮動脈の止血に注意をするといったことがあげられよう.手術はより正確に,出血が少なく,できれば迅速に終了することが望まれるが,閉腹時の止血操作に時間がかかることが時々みられる.その出血は,腟断端または子宮傍結合織からのものが多く.なかでも子宮傍結合織からの出血は,尿管がすぐ近くを走行することから思い切った止血縫合ができず,操作に手間取ることが多い.この部分の出血の多くは一度縛った縫合糸のゆるみや滑脱によることが多い.
 今回,筆者が日常行っている縫合糸の滑脱予防法を紹介する.原法は半藤保香川医科大学教授に教えていただいたものである.

腟式子宮息肉様筋腫摘出術における扁桃絞断器の応用

著者: 関隆 ,   持丸文雄

ページ範囲:P.317 - P.317

 外子宮口より腟内へ脱出した子宮息肉様筋腫,いわゆる筋腫分娩はしばしば不正出血や過多月経をともない,保存的療法は無効である.一般には,尖刃刀または電気メスによる筋腫茎切断術や,レゼクトスコープを用いた経頸管的筋腫核切除術,さらには子宮全摘術などの外科的治療を必要とする.しかしこれらの手術法は,手術室にて種々の機器を準備し,適切な麻酔管理のもとに行わなければならない.そこできわめて簡便な方法として,筆者らは耳鼻科用扁桃絞断器を用いた筋腫茎の無結紮切断術を日常外来診療の一環として行い,良好な成績を得ている.
 対象は茎の太さが約1cm未満の,比較的小さな筋腫分娩および頸管ポリープで,扁桃絞断器(Bruening's tonsil snare)および専用の鋼鉄線(Bruening's stell snare wire)を用意する.まず扁桃絞断器に鋼鉄線を装填し,ループを通して有鉤鉗子にて筋腫核を把持する。図のように,ループを筋腫茎の根部に可能なかぎり深く送り込み,続いて鉗子を牽引しつつループを絞扼し,茎を切断して筋腫核を切除する.この際牽引が十分で,ループが確実に茎の根部にかかれば,少々子宮壁を切り込む状態で,筋腫核は茎とともに完全に切除可能である.牽引が不十分な場合は,茎の遺残を多少認めることがあるが,術後の筋腫の再増殖や過多月経は通常認められず,内視鏡下切除などの追加処置は不要である.

Estrogen Series・13

ホルモン補充療法における黄体ホルモンの役割(その2)

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.318 - P.320

 今回は前号に引き続いてLoboの論文をご紹介したい.

病院めぐり

呉共済病院

著者: 勝部泰裕

ページ範囲:P.322 - P.322

 呉市は広島県の南部に位置する造船の町であり,近くの江田島にはかつて海軍兵学校が,現在では海上自衛隊術科学校があることで知られております.
 当院は,明治37年に呉海軍工廠職工共済会病院として開設された呉市で最も古い病院であり,その後幾多の変遷を経ながら昭和33年7月から現在の国家公務員等共済組合連合会呉共済病院となっております.現在の病床数は515床(一般385床,結核120床)で,診療科は内科,呼吸器科,循環器科,小児科,外科,整形外科,脳外科,心臓血管外科、皮膚科,泌尿器科、産婦人科.眼科.耳鼻科,放射線科,麻酔科,病理科,歯科の17科より構成され,医師数は研修医を含め76名です.

京都第二赤十字病院

著者: 前田和則

ページ範囲:P.323 - P.323

 京都第二赤十字病院は京都市の中心,京都御所の南西の角に位置し,京都府庁,京都府警本部などと隣接しており,府庁前の“日赤”として親しまれています.明治45年に開設された日本赤十字社京都支部常設救護所を前身とし,大正15年に日本赤十字社京都支部療院と改称され,産婦人科が開設されました.昭和9年に東山東福寺畔に日本赤十字社京都支部病院(現 京都第一赤十字病院)が新築・落成し,療院は廃止の方針でありましたが,住民の希望により診療は継続されました.その後,増築・増床を繰り返し,現在,病床数640床(救命救急センター40床併設),診療科19科,医師134名の地域基幹総合病院に発展しております.
 産婦人科は病院創立とともに開設され,当時より京都随一の症例数を誇っておりましたが,昭和50年に京都府立医科大学より村上部長(平成2年より病院長)が着任し,不妊外来,子宮癌外来,中高年・ホルモン外来などの専門外来が開設され,不妊・悪性腫瘍などのsystemicな治療にも力を注いできました.現在,産婦人科は村上(院長),奥村(部長),藤田(副部長),加藤,松島,前田,近藤の常勤7名,田村(不妊外来),仮家(研修医)の非常勤2名が京都府立医大より派遣されております.

原著

産婦人科領域における動脈塞栓術の応用—産科と婦人科の症例比較

著者: 村尾寛 ,   金城国仁 ,   上村哲 ,   橋口幹夫 ,   稲福恭雄 ,   堀晃

ページ範囲:P.325 - P.329

 目的:産婦人科領域における動脈塞栓術について産科と婦人科の症例の臨床経過の違いを比較検討すること.
 対象および方法:1986年1月〜1996年6月に経験した経カテーテル動脈塞栓術33例(産科症例20例,婦人科症例13例)を後方視的に調査し,臨床データを検討した.

子宮頸癌検診におけるループ電気外科切除法(LEEP)による頸部円錐切除術の意義

著者: 市毛敬子 ,   伊藤良彌 ,   山村彰彦 ,   渡辺明彦 ,   田中忠夫

ページ範囲:P.331 - P.335

 多摩がん検診センターで子宮頸部異形成や初期癌を疑いLEEP円錐切除術を施行した60例について検討した.全例が手術は15分以内に終了し術中の出血はごく少量だったが,術後,中等度の出血が8.3%に認められた.
 術後診断は浸潤癌1,微小浸潤癌5,上皮内癌7,異形成42,頸管炎5で,術前診断と一致したのが36.7%,術後低評価40.0%,術後高評価23.3%であり,とくに頸管内病変や広範な病変で診断不一致が多かった.

耐糖能異常妊娠のスクリーニングにおける随時血糖値測定の有用性

著者: 栗下昌弘 ,   館山祐子 ,   板坂俊典 ,   林明澄 ,   細野幸多 ,   伊藤博之 ,   神津弘

ページ範囲:P.337 - P.341

 妊娠糖尿病(GDM)のスクリーニングにおける妊娠初期の随時血糖値測定の有用性を retrospec—tiveに検討した.1993年5月より1994年7月まで当科で出産した妊婦のうち妊娠初期に随時血糖値を測定した905例を対象とした.GDMのスクリーニングは糖尿病のrisk factorのある妊婦は妊娠前期に75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を,その他の妊婦は中期のglucose challenge testにより行った.耐糖能異常妊娠は,妊娠前期に8例,中期に20例検出された.妊娠初期の随時血糖値100mg/dl以上は97例(10.8%)あったが,耐糖能異常妊娠に占めるものは前期の8例中3例(2例はrisk factors陽性.1例は陰性であったが随時血糖値高値のためOGTT施行),中期の20例中3例のみであった.妊娠前期における耐糖能異常妊娠の診断には,随時血糖値100mg/dlをcut-off値とするスクリーニング法のみでは見逃される症例も多いため,糖尿病のrisk factorによるスクリーニングを主に,随時血糖値を考慮にいれた方法が勧められる.

症例

異なる病型を呈した先天性サイトメガロウイルス感染症の2例

著者: 加藤太一 ,   石川薫 ,   鈴木千鶴子 ,   平林紀男 ,   森島恒雄

ページ範囲:P.343 - P.346

 先天性サイトメガロウイルス感染症は巨細胞封入体症(CID)として知られてきた.感染を受けた児はしばしば肝脾腫,黄疸,出血斑,小頭症などを呈する(classical type).他方最近,超音波検査上の腹水,脳室拡大,小頭症,頭蓋内石灰化像といった異常所見で診断される患児が増えてきた(fetal type).筆者らもこれらの2つの病型の先天性サイトメガロウイルス感染症を経験した.
 症例1は1,488gの未熟児で,出生時に出血斑と肝脾腫を呈した.血液検査にて血小板減少症,肝機能障害,1gMの上昇が認められた.新生児の尿,血液のPCR法によりサイトメガロウイルスの感染が診断された.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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