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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻3号

1997年03月発行

今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか

疫学

1.早期発症型妊娠中毒症の特徴

著者: 中林正雄1 村岡光恵2 武田佳彦1

所属機関: 1東京女子医科大学母子総合医療センター産婦人科 2東京女子医科大学第二病院産婦人科

ページ範囲:P.241 - P.245

文献概要

 本邦の妊娠中毒症の概念は幅広い範囲を含んでいるため,同一視点での討論がしづらく,病因・病態へのアプローチが困難であり,さらに臨床的には母児の予後を十分に反映しないという問題があった.とくに最近の周産期医療の進歩に伴い,従来の病型分類では対応ができないような新しい病態が明らかとなりつつあり,妊娠中毒症の分類が再検討されつつある.
 妊娠中毒症の分類としては,病因論的分類として純粋型と混合型があり,症状の重症度から軽症,重症の分類がある.症候論的分類として高血圧型,蛋白尿型,切迫子癇.子癇,HELLP症候群などの表現も用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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