icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻3号

1997年03月発行

今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか

病態解明の新しいアプローチ

3.循環動態と血管作動性物質

著者: 佐川典正1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学

ページ範囲:P.254 - P.257

文献概要

 妊娠中毒症はさまざまな病態を含む疾患群であるが,その概念は時代により変遷してきた.近年,欧米のみならずわが国においても,妊娠中毒症は妊娠によって惹起される高血圧を中心病態とする疾患群であるとの考えが主流となっている.
 血圧調節に関与するおもな因子としてアンジオテンシンII (AII),プロスタサイクリン(PGI2),トロンボキサンA2(TxA2),エンドセリン(ET),ナトリウム利尿ペプチド(ANP,BNP)および一酸化窒素(NO)などがある.本稿ではこれらの血管作動性物質の動態と生理的血管抵抗減少との関係,妊娠中毒症の病態とのかかわりについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら