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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻3号

1997年03月発行

今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか

妊娠中毒症の母児管理

2.発症,重症化と糖尿病,甲状腺機能亢進症の合併

著者: 永田光英1 豊田長康2

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科 2三重大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.266 - P.268

文献概要

 妊娠中毒症発症病因として高血圧素因が重要とされている.甲状腺亢進症や糖尿病は高血圧を合併する代表的な疾患であり,妊娠中毒症発症のリスクが高いと言われている.甲状腺疾患は女性に好発し,発症年齢が生殖年齢とオーバーラップするため妊娠,分娩,産褥で問題となることが多く,糖尿病も近年の食生活の欧米化や体格の向上などにより増加傾向がみられるなど,合併症妊娠のなかでも頻度が高く,周産期医療にたずさわるものとして是非理解しておかなければならない疾患である.本稿では糖尿病,甲状腺機能亢進症と妊娠中毒症の発症に関して論じていきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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