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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻3号

1997年03月発行

症例

異なる病型を呈した先天性サイトメガロウイルス感染症の2例

著者: 加藤太一1 石川薫2 鈴木千鶴子1 平林紀男3 森島恒雄4

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院小児科 2名古屋第一赤十字病院産婦人科 3名古屋第一赤十字病院病理部 4名古屋大学医学部小児科

ページ範囲:P.343 - P.346

文献概要

 先天性サイトメガロウイルス感染症は巨細胞封入体症(CID)として知られてきた.感染を受けた児はしばしば肝脾腫,黄疸,出血斑,小頭症などを呈する(classical type).他方最近,超音波検査上の腹水,脳室拡大,小頭症,頭蓋内石灰化像といった異常所見で診断される患児が増えてきた(fetal type).筆者らもこれらの2つの病型の先天性サイトメガロウイルス感染症を経験した.
 症例1は1,488gの未熟児で,出生時に出血斑と肝脾腫を呈した.血液検査にて血小板減少症,肝機能障害,1gMの上昇が認められた.新生児の尿,血液のPCR法によりサイトメガロウイルスの感染が診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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