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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻4号

1997年04月発行

今月の臨床 低用量ピル—新しい避妊法を知る

低用量ピルの服薬指導

2.投与方法と投与中の検査

著者: 三橋直樹1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.376 - P.377

文献概要

 低用量ピルは数種類の発売が予定されているが,その臨床治験のデータについてはすでに論文として発表されている.それらによると低用量ピルは避妊効果も優れており,重大な副作用も少ない.したがって産婦人科医としても承認され発売されるのが待たれるのであるが,やはり新薬にはかわりないので,当初は慎重に使用することが必要と思われる.低用量ピルは一相性,二相性,三相性とあり,また成分がまったく同じものもあるが,同じであっても服用日数が異なっていたりするので,実際に使用する薬剤の使用上の注意をよく読んでから用いるべきである.基本的注意事項は共通であろうと思われるが,やはり個々の薬剤の特性を理解したうえで使用すべきである.
 避妊に用いるピルは,基本的に健康な人が用いるものであるため,その副作用については特別な配慮が必要である.とくに血栓症については日本でも増加傾向にあるため,リスクのある人は服用すべきではないと思われるし,また服用中に少しでも疑わしい症状が現れた場合は,必ず担当医を受診するように指導すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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