icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻4号

1997年04月発行

今月の臨床 低用量ピル—新しい避妊法を知る

低用量ピルの副作用

2.血栓症

著者: 寺尾俊彦1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.386 - P.390

文献概要

 1961年Jordanが経口避妊薬服用者に血栓症が偶発したと報告して以来,経口避妊薬服用と血栓・塞栓症発生リスクに関し,数多くの疫学的調査や凝固学的検討がなされてきた.現在では経口避妊薬を服用すると血栓症を併発しやすいことは,ほぼ間違いない事実とされているものの,低用量ピルによる血栓症の頻度はきわめてまれである.
 経口避妊薬服用時の副作用を軽減するために,含有するエストロゲンの量を35μgに減少させ,いわゆる低用量ピルが誕生した.また,プロゲストーゲンも第1世代(ノルエチンドロンのタイプ),第2世代(ノルゲストレルのグループ),第3世代(デソゲストレル,ゲストデンのタイプ)と改良され,さらにまた投与法にも工夫が加えられてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら