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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻4号

1997年04月発行

症例

巨大子宮内嚢腫を形成した子宮の腺線維腫の1例

著者: 菊川美一1 山内智文1 馬場元子1 日高康弘1 服部淳夫2 飛岡弘敏3

所属機関: 1札幌社会保険総合病院産婦人科 2札幌社会保険総合病院病理 3札幌医科大学医学部病理学第2

ページ範囲:P.457 - P.460

文献概要

 過多月経,月経困難症を主訴に受診し,子宮内に大きな嚢腫を形成していた子宮体部の腺線維腫(uterine adenofibroma)を経験した.腺線維腫は,ミュラー管混合腫瘍の範疇に入る良性腫瘍で,非常にまれな疾患である.術前,子宮腟部・子宮体部の細胞診で悪性を示さず,子宮筋腫と強度の貧血を合併していた.再度の子宮体部細胞診にて腺線維腫を疑わせる所見が得られた.腹式子宮全摘術を施行し,現在経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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