文献詳細
CURRENT RESEARCH
文献概要
私は,米国NIHに留学(1994〜1996年)中から,癌の増殖機構と生殖生理の分野で成長因子(とくにEGFファミリー)の研究をしてきた.臨床では,留学前から卵管のマイクロサージェリーを専門としており,条件のよいケースでは卵管の手術後の妊娠率は体外受精—胚移植(IVF-ET)の妊娠率よりも優れていることから,卵管の機能に強く興味をひかれた.ちょうどその頃から,初期の胚発生に成長因子が重要な意義をもつことが明らかとなってきたこともあり,初期胚の重要な環境である卵管に成長因子が存在し,これらが胚発育促進作用を持っているのではないかと考え,以下の研究を行った.
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