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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻5号

1997年05月発行

症例

多剤併用化学療法の副作用として発生した期外収縮の1例

著者: 竹下茂樹12 高田眞一1 高田博行1 田村彰浩1 森宏之1

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科 2上尾中央総合病院

ページ範囲:P.557 - P.560

文献概要

 子宮体癌IVb期にCDDP・epi-ADM・ifosfamide併用化学療法を3週間隔で5クール行ったところ,投与回数を重ねることに期外収縮が増悪した1例を経験した.患者には肺転移があり,一般状態が3と不良であったため,化学療法を先行し,CDDP70mg/m2,epi-ADM 40 mg/m2,ifosfamide 1.5 g/日×5日間を開始した、化学療法2コース目を施行中に右脚ブロックが出現し,3コース終了後には心室性期外収縮が散発し,増悪した.
 通常量投与による心電図異常の報告は少ないが,CDDP,epi-ADM,ifosfamideのいずれもが心毒性があるため,相乗作用による危険性があることを忘れてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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