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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻5号

1997年05月発行

症例

IUD遺残が誘因と考えられ,腸管合併切除を必要としたActinomycosisによる骨盤内膿瘍の1症例

著者: 竹田明宏1 藤村秀彦1 塚原慎一郎1 井箟一彦1

所属機関: 1岐阜県立多治見病院産婦人科

ページ範囲:P.561 - P.564

文献概要

 actinomycosis(放線菌症)は,actinomycesにより引き起こされる感染性疾患である.婦人科領域においてactinomycesはIUD装着婦人にまれに骨盤内膿瘍を発症することが知られており,また,一度発症すればその破壊的進展様式より重症化してしまうことが多い疾患とされている.今回筆者らは,1年前に他医(外科)にて右卵巣膿瘍の診断のもとに右付属器摘出術および回盲部切除を受けたにもかかわらず,子宮内IUDが放置されたために,再度発症し,子宮全摘術,左付属器摘出術とともに腸管合併切除を必要としたactino—mycosisによる骨盤内膿瘍の1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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