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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻6号

1997年06月発行

雑誌目次

今月の臨床 治療困難例の排卵誘発 内服剤による治療

1.クロミフェン療法で妊娠率が低い理由は

著者: 東敬次郎 ,   苛原稔 ,   青野敏博

ページ範囲:P.584 - P.587

 クロミフェン(clomiphene citrate)は米国Merrel社で開発された薬剤で,1961年に市販されて以来,その高い排卵誘発率,投与法の簡便さ,副作用が少なく安価であることなどから広く臨床応用されている.しかし,クロミフェン療法による症例当たりの排卵誘発率は第1度無月経では70%,無排卵周期症では88%に達するものの,妊娠率は28〜30%であり,排卵率が高いにもかかわらず妊娠率が必ずしも高くないと言われている.これはどのような理由によるのであろうか.本稿では,これまでに報告された有力と考えられる説を取り上げて解説するとともに,その対策法についても述べる.

2.PCO症候群にクロミフェンは効かないか

著者: 奥田喜代司

ページ範囲:P.588 - P.590

 排卵障害例に対するクロミフェンの排卵誘発率は57〜91%1)と高いが,第2度無月経例などには排卵誘発率が低いとされている.一方,Polsonら2)はPCO(polycystic ovary)症候群におけるクロミフェン(100mg×5日)の排卵誘発率を66.7%(27例中18例)と報告している.したがって,PCO症候群に対してのクロミフェン療法の排卵誘発効果は低いとは言えない.しかし,クロミフェン無効のPCO症候群に対するhMG-hCG療法は低ゴナドトロピン性排卵障害例に比べて卵巣過剰刺激症候群の発生頻度が高く,臨床的に問題となることが多い.また,PCO症候群に対する手術療法は腹腔鏡下手術3)や超音波下経腟卵巣穿刺術4)の登場により患者の負担が少なくなったが,侵襲的な療法である.本稿ではPCO症候群におけるより安全,有効な非侵襲的排卵誘発法を目指してクロミフェン療法および併用療法を考察した.

3.ドーパミンアゴニスト投与時の消化器症状への対応は

著者: 合阪幸三

ページ範囲:P.592 - P.593

 プロラクチン関連疾患(高プロラクチン血症,潜在性高プロラクチン血症)の診断が容易となり,排卵障害におけるこれらの疾患の重要性が認識されて以来,治療薬としてドーパミンアゴニストが投与される機会も多くなってきた.わが国では長い間利用できる薬剤はブロモクリプチンのみであったが,周知のようにプロモクリプチンは投与開始時に悪心・嘔吐を訴える症例が多かった.しかし,2年ほど前から消化器症状の少ない新しいドーパミンアゴニストのテルグリドも使用可能となり,薬剤選択の幅が広がりつつある.
 本稿では,これらの薬剤の投与方法について述べることとする.

4.プロラクチノーマ摘出後の高プロラクチン血症の治療は

著者: 関克義 ,   関谷宗英

ページ範囲:P.594 - P.595

 直径1cm以下のプロラクチノーマ(micro—adenoma)に対して,下垂体腫瘍摘出術とブロモクリプチンなどの薬物療法のどちらを第一選択にすべきかについていまだ議論がある.しかしmi—croadenoma患者はブロモクリプチン投与により大半の症例で比較的早く確実に血中プロラクチン値を正常化できるため,早期に妊娠を希望する患者に対してはブロモクリプチン投与などの薬物療法が第一選択とされているのが現状である.したがって,実際microadenomaの摘出後の高プロラクチン血症に遭遇することは比較的少ないと思われる.直径1cm以上のプロラクチノーマ(ma—croadenoma)にもブロモクリプチンが血中プロラクチン値を低下させるのみならず腫瘍縮小効果も有し,また手術療法後の再発もかなり存在することなどから,macroadenomaにも薬物療法を第一選択とする考えもある.しかしmacroadenoma,とくに鞍上伸展を伴う例には下垂体腫瘍摘出術が最初に行われることが多いようである.筆者らの経験した手術後の高プロラクチン血症もほとんどがmacroadenomaの症例である.以下,macro—adenomaの症例を中心にプロラクチノーマ摘出後の高プロラクチン血症の治療について述べる.

ゴナドトロピン療法

1.PCO症候群でhMGによりOHSSが起こるのは

著者: 田辺清男

ページ範囲:P.596 - P.598

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ではクロミフェンなどの経口排卵誘発剤には反応しないことがある.したがって,挙児希望の患者の場合には,ゴナドトロピン療法を施行せざるを得ないが,他の排卵障害の患者と比較して,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が高率に起こる1)ことが,経験上よく知られている.しかし,なにゆえPCOSにおいてOHSSが高頻度に起こるのかについて,明確に説明した論文は筆者の知るかぎりでは見あたらない.そこで本稿では筆者の臨床経験と発表された文献を参考にして,筆者なりの考えを述べてみたい.

2.重症OHSSを起こしたときの処置は

著者: 安部裕司 ,   久保春海 ,   平川舜

ページ範囲:P.600 - P.602

 不妊治療におけるゴナドトロピン療法はその強力な排卵誘発効果により,有効な妊娠率を上げるようになってきた.しかしその反面,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの重篤な副作用も発現し問題となってきている.現在のところOHSSが重症化する要因は明確ではなく,この危険性をすべて回避することは不可能である.OHSSは排卵誘発剤(主にhMG-hCG)投与後に発症する医原性疾患であり,その主症状は卵巣腫大,胸・腹水の貯留,血液濃縮である.重症度分類は多く報告されているが,Nabotらの分類1)が臨床的に使いやすく汎用されている.本稿では重症OHSS患者に遭遇した場合の治療法について解説2)する(表1).

3.OHSSでの血栓症の発生率とその対応は

著者: 朝比奈俊彦 ,   寺尾俊彦

ページ範囲:P.604 - P.606

 本項では,OHSS(ovarian hyperstimulationsyndrome:卵巣過剰刺激症候群)の最も危険な合併症とも言える血栓塞栓症について考察する.

4.hMG療法時の黄体機能不全の治療法は

著者: 正岡薫 ,   根本央 ,   稲葉憲之

ページ範囲:P.608 - P.611

 体外受精—胚移植(IVF-ET)をはじめとする生殖補助技術(ART)の進歩にともない,hMGによる卵胞刺激,排卵誘発法はARTを行ううえでの基本技術として汎用されている.しかしながら,hMG療法時には黄体機能不全が起こりやすいことは周知の事実であり,とくにGnRH agonist(GnRHa)を併用した場合にこの傾向は顕著である1).黄体機能不全は分泌期内膜の形成不全を招き,胚の着床を障害するので,なんらかのlutealsupportが必要となる.しかし,luteal supportをめぐって,黄体ホルモンの補充療法がよいのか,あるいはhCGによる黄体の賦活療法がよいのか,いまだ見解の統一をみていないのが現状である.
 本稿では当教室で行っているIVF-ETのデータおよび文献的考察からいずれのluteal sopportがすぐれているのか言及し,合わせてわれわれの行うluteal supportのプロトコールを紹介する.

5.Hypergonadotropic Hypogonadismは治療可能か

著者: 遠藤俊明 ,   工藤隆一

ページ範囲:P.612 - P.613

 排卵障害症例のうちで最も治療に苦慮するものの一つがhypergonadotropic hypogonadismの卵巣性第2無月経の排卵誘発である.本稿のテーマはこの状態の婦人の治療が可能かということであるが,もし妊娠・分娩を目標におけば卵のdona—tionがおそらく最も容易な治療法ということになるだろう1).もちろんわが国ではこのような行為は認められていないのでここではふれない.現時点で施行可能な治療法としてはestrogenprogestin cyclic therapy(EPCT)療法やGnRHagonist analog投与後のhMG-hCG療法に絞られる.この治療法の成功例に関して本邦ではほとんどが数例単位の報告が多く,患者の母数を考えるとけっして高くはない.しかし現実に妊娠・分娩に至る例があるので患者が挙児を希望する以上は,成功率が低くても治療を試みるべきと思われる.今回はhypergonadotropic hypogonadismの病態を呈するpremature ovarian failureに関して,文献と筆者らの経験をふまえて考察する.

6.IVF-ETのPoor Responderへの対応は

著者: 向田哲規 ,   高橋克彦

ページ範囲:P.614 - P.616

 初期の体外受精—移植(以下,IVF-ET)は自然排卵周期で行われていたが効率が悪いため,その後クロミフェンやhMG剤を使用した,いわゆる過排卵誘発法が用いられるようになった.多くの良質成熟卵を得ることで多くの良質胚を得,複数の胚を移植することでIVF-ETの成績は飛躍的に向上した.しかしこの方法では早発性LHサージが出現するという欠点があるため,現在ではGnRHa剤にて下垂体からのゴナドトロピン分泌を抑制してhMG剤を大量に投与する過排卵誘発法が主流となっている.しかしこのようにhMG剤を大量に投与しても十分な卵胞の発育の認められない症例をpoor responderと称するようになった1).このような症例は当然のことながら妊娠率は低く,その効果的な治療法が期待されているが,いまだ確立されていないのが現状である,以下治療法を中心に考察し,筆者らが試みている方法について述べる.

7.高度肥満例に対するゴナドトロピン療法の特徴は

著者: 樋口泰彦

ページ範囲:P.618 - P.619

 近年,肥満は増加する傾向にあり,われわれ産婦人科の日常診療においても肥満婦人を診る機会は着実に増えている.肥満婦人の排卵障害はしばしば治療に抵抗性で,かつ排卵誘発に伴う合併症の多いことが知られている.本稿では肥満婦人に対する排卵誘発法とその注意点について,ゴナドトロピン療法を中心に述べる.

8.チョコレート嚢腫摘出後のPoor Responderはどうするか

著者: 小林善宗 ,   本田育子 ,   井上正人

ページ範囲:P.620 - P.622

 チョコレート嚢腫合併不妊に対する筆者らの治療方針は,腹腔鏡治療後の待機療法と,その後の配偶子操作治療である.しかし,すでに嚢腫摘出開腹手術を受け,術後不妊である場合には,その半数以上が自然妊娠困難ないし不可能症例であり,IVF-ETを主とした配偶子操作治療が不可欠である1)(表1).
 つまりゴナドトロピン療法を必要とする可能性が大きい.

その他

1.前回の排卵誘発時に多胎妊娠であった症例への注意点は

著者: 高橋健太郎 ,   尾崎智哉

ページ範囲:P.624 - P.626

 近年の補助生殖医療の進歩に伴って排卵誘発剤,とくにhMG製剤を使用する機会が多くなっている.排卵誘発剤は排卵率,妊娠率を著しく改善する一方で,卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠の発生頻度を増加させた.多胎妊娠は母体合併症と胎児予後の点からハイリスク妊娠として集中管理の対象とされているものであるが,とくに四胎以上の妊娠には母子の生命リスクをさらに高めるといった医学上の問題点が指摘されている.
 一方,不妊治療法における最終的評価は妊娠率の向上はもちろん,いかに多くの不妊患者が安全に周産期を経て健児を得るかにある.その意味でも不妊治療において多胎妊娠はできるかぎり避けなくてはならない事項である.実際の不妊治療において,前回の妊娠が排卵誘発法による妊娠であり,今回の妊娠も排卵誘発剤を必要とするケースが多々ある.なかでも前回の妊娠が多胎妊娠であり,不幸な転機をとった場合,今回の治療法の選択には苦慮することが多い.

2.排卵誘発時に黄体化無排卵卵胞(LUF)が起こるのは

著者: 栃木明人 ,   栃木武一 ,   佐藤和雄

ページ範囲:P.628 - P.629

 黄体化無排卵卵胞(luteinizing unruputu redfollicle:LUF)は1975年Jewelewicz1)によって提唱されて以来,原因不明の不妊症の一因として注目されている.臨床的に排卵は黄体化の形成の徴候を確認して行われており,排卵現象を知る最も簡便な方法である基礎体温(BBT)が汎用されている.これは,排卵後に形成される黄体により分泌されるプロゲステロンの代謝物による体温中枢刺激によって生じる体温上昇をみているものであり,その他子宮内膜の分泌期象,血中プロゲステロン値の上昇などがあるが,直接の証明とはならない.一方,腹腔鏡や超音波によって排卵が確認されるにつれて,BBTやその他の検査所見で黄体化現象が推定されても,排卵機構は障害され卵胞が存続するという病態(LUF)が確認されている.しかし,LUFの確定診断が,stigma(卵胞壁の破裂孔)の欠如,卵胞壁の黄体化,卵胞内容液中の卵の存在の確認などによることから,より直接的な卵胞の確認が必要とされる.本稿では排卵誘発時のLUFについて知見を述べる.

3.排卵誘発で卵巣癌は増加するか

著者: 吉田耕治 ,   柏村正道

ページ範囲:P.630 - P.631

 卵巣癌の発癌過程は不明であるが,種々のリスク因子が報告されている(表1).未産婦に多く,経口避妊薬を服用すると少ないという疫学的調査からみると,卵巣癌の発生のリスクはその女性が排卵した回数に比例すると考えられ,排卵誘発剤の使用は卵巣の上皮性腫瘍の発生を増加させるかもしれない.
 Fauthalla(1971年)は1)過剰な絶え間ない排卵が続くことが上皮性卵巣癌の危険因子であると指摘しており,この説によれば,排卵時に卵巣表面に小さなtraumaが反復して生じそれが卵巣の上皮に癌性の変化を惹起する.したがって排卵誘発剤はこの変化を助長するので卵巣癌発生のリスクが上がると考えられる.とくにFSH(hMG)はエストロゲンと共に卵胞の顆粒膜細胞の増殖因子であり,borderline tumorである顆粒膜細胞腫の発生を助長することは十分に考えられる.

連載 カラーグラフ 実践的な腹腔鏡下手術・6

LAVH(Laparoscopically Assisted Vaginal Hysterectomy):I—当院における基本術式と適応基準について

著者: 伊熊健一郎 ,   子安保喜 ,   山田幸生 ,   脇本栄子

ページ範囲:P.579 - P.581

 腹腔鏡を利用する子宮全摘術は,腟から子宮を回収するために腹腔鏡下腟式子宮全摘術とも総称されている.しかし,腹腔鏡による操作と腟式の手術操作の程度により図1に示すように大きく3つに分類されている.

病院めぐり

新潟市民病院

著者: 徳永昭輝

ページ範囲:P.632 - P.632

 新潟市民病院は,昭和48年10月に開設されて300床でスタートした.現在は,救命救急センター,新生児医療センターが併設され,総病床数736床,診療科24科を持つ総合病院となっている.
 新潟市は市の中央を流れる信濃川で東西に分けられ,海岸に沿って発展しているが,市民病院は新潟駅の上越新幹線南口からほぼ2キロメートルの東新潟に位置している.下越地区の中核病院として急性期の医療を中心とした高度医療に力を入れているが,外来の正面玄関に「医学は患者と共に始まり,患者と共にあり,そして患者と共に終わる」と遺した“良い医師,良い看護婦の育成”に情熱を傾けた内科医“ウイリアム・オスラー”の胸像が建立されており,「患者中心の,市民に愛される病院」を目指し,地域医療にも力を入れている.

国立神戸病院

著者: 福西秀信

ページ範囲:P.633 - P.633

 [沿革]神戸市が神戸の西方の山を削り,昭和52年,そこに神戸初の地下鉄を開通させ,名谷駅を中心に近代的な一大ニュータウンをつくった.ここに,国立神戸療養所を昭和56年に国立神戸病院として転換・移転し,産婦人科を新設した.病院は名谷駅より西に800メートル,桜並木を抜けた丘の上にあり,産科当直室からはグリーンスタジアム神戸の照明がみえる緑に囲まれた美しい町の中にある.総病床数350床で,診療科目は17科,産婦人科の病床は37床で,昭和62年にはNICUが完成した.医師は平成9年2月に1名増員となり,現在4名で診療している.今日の厳しい時代に増員が認められたことに対する当産婦人科への期待に応えたいと,スタッフー同責任を感じている.研修指定病院として研修医およびレジデントを合わせて28人いるが,当科は現在空席で,公募中である.
 [特徴]病診連携には絶えず配慮している.開設以来,母子医療の中核病院としての役割を果たしてきたが,近年は婦人科疾患が増加しつつある.国立病院の政策医療としては,母子を含めた生育医療とがんが主なものであり,当院もNICUのフル稼働が理想ではあるが,妊娠34週までの未熟児に対しては人手不足のため十分に機能させにくい.

Estrogen Series・16

黄体ホルモンはどのようにしてHRTに伴う内膜癌を減少させるか?

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.634 - P.637

 子宮摘除術後の更年期女性に対するHRTはエストロゲンのみで十分であるが,子宮があればエストロゲンには黄体ホルモン(以下,プロゲスチンズ=progestinsと記す)を併用しなければならない.今回は最近のContemporary OB/GYN誌に掲載されたreviewをご紹介する.以下にその要旨を記す.
 子宮内膜にエストロゲンのみを作用させると,エストロゲン受容体が増加し,内膜の増殖が起こるが,プロゲスチンズを与えるとその増殖は抑制され,最終的に内膜癌の発生を減少させる.プロゲスチンズには,同時に内膜の分化(differentia—tion)と脱落を促進させる作用がある.そのような抗エストロゲン作用は,一部には内膜中のエストラジオール受容体の減少による.また,プロゲスチンズはエストラジオールをより活性の低いエストロンに変換する特定の酵素(estradiol 17—beta-dehydrogenase)を増加させる作用がある.

Q&A

新生児B群レンサ球菌感染症の予防をどうするか(1)

著者: 武久徹

ページ範囲:P.639 - P.641

 Q 新生児B群レンサ球菌(GBS)感染症の予防に関する,現在の考え方をお教え下さい.(山口Y子).
 A 重篤な新生児感染症の原因として重要なGBSについて,妊娠中の培養検査をどのように行い,どのように治療するかは,つねに異論があり,現時点でも確立された方法は紹介されていません.しかし,1996年6月に米国防疫センター(CDC)から,新生児GBS感染を予防するための管理方法に関する勧告が出され,ほぼ同時に,CDCの勧告に対する米国産婦人科医会(ACOG)の見解が紹介されました.それらを中心に,新生児GBS感染を予防するための最近の考え方を①妊婦のGBS培養を行う時期と治療の時期,②新生児GBS感染症予防のためのACOGの見解,の2回に分けてご紹介します.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

私の行っている子宮脱の腟式子宮全摘術

著者: 春日義生

ページ範囲:P.642 - P.642

 子宮脱手術で腟式子宮全摘を行う場合は,子宮筋腫などとは違って正常大以下の子宮を摘出することがほとんどである.手術の目的が腟壁形成術まで行うことであることを考えると,通常の方法で子宮摘出を行うのは時間的に無駄である.ここに紹介するのは,私独自の方法ではないが,先輩から教わったたいへん便利で短時間ですむ方法である.
 1)子宮腟部をミュゾー鉗子で牽引し,腟壁全周に切開を加える.ここまでは従来どおりであるが,その後まずクーパーで鋭的にダグラス窩を切開開放し,手指で十分に広げる.

会陰形成術における肛門挙筋探索法と縫合のコツ

著者: 高島英世

ページ範囲:P.643 - P.643

 子宮脱の患者で肛門挙筋が弛緩し,直腸瘤が認められる例では,膨隆直腸瘤を縫縮し,左右の肛門挙筋脚を中央で縫合して補強する必要がある.

OBSTETRIC NEWS

癌胎児性フィブロネクチン測定は早産予知に有用か?

著者: 武久徹

ページ範囲:P.644 - P.645

 周産期医学の診断,治療の方法は進歩しているが,依然として早産による児の死亡や罹患(mor—tality & morbidity:m&m)は大きな問題となっている.早産児のm&mを大幅に減少させられる有効な方法はないが,切迫早産例に陣痛抑制剤を使用し,分娩時期を延長させ,その間に副腎皮質ホルモンを使用すれば,早産児のm&mを半減させられることが多くの研究で明らかにされている(NIH Consensus Statement.Vol.12,No.2,1994).
 しかし,切迫早産の診断は必ずしも容易ではない.また,医療のcost effectivenessの問題,陣痛抑制剤の副作用などを考慮すると,切迫早産症例を正確に診断することがきわめて重要である.しかし,切迫早産診断の「ゴールドスタンダード」である「子宮収縮と頸管の変化」だけで切迫早産の診断を行うと,偽陽性が増加する(BJOG 95:211,1988).

産科外来超音波診断・21

Pyelectasis

著者: 清水卓 ,   伊原由幸

ページ範囲:P.647 - P.649

 今回も前号と同じく,正常か異常かで判断に迷う超音波所見について,書かせていただく.pyelectasisとは,腎盂の拡張であるが,とくに,それが軽度の場合にどのように対処するかは,controversialである.また近年,pyelectasisと染色体異常との関係も報告され,超音波診断領域での1つのトピックとなっている.

CURRENT CLINIC

HIV感染妊婦への対応—母子感染の現状と診療体制

著者: 宮澤豊

ページ範囲:P.653 - P.661

 筆者が初めてHIV感染妊産婦の診療に携わったのは1988年のことでした.当時副院長であった岡田清先生(前大塚病院院長,現多摩南部地域病院院長)に呼ばれ,「HIV感染妊婦が当院で分娩を希望しているので,受け持って欲しい」といわれたとき,「はい,わかりました」と即答したのを憶えています.大久保病院時代から,岡田先生の指導のもとに,東京都のHB, ATL,エイズなどの院内感染予防ならびに母子感染予防対策の研究に参画し,多少の知識を有していたためか,エイズだからという特別な気持ちはありませんでした.ただ,その当時は高知医科大学(相良祐輔教授)の情報以外にはほとんど参考にする文献などもなく体制づくりに大変苦労しました.それ以来10年,感染者への対応には大きな変化が起こり始めていますが,感染妊婦や母子感染の対応には変化がありません.最近はどっぷりとHIVにつかっていますが,感染者ヘの対応には,医療従事者の自覚と責任者の姿勢と決断が何よりもたいせつだと思っています.

原著

閉経婦人に対するエストリオールの有用性

著者: 板津寿美江 ,   工藤美樹 ,   井口登美子 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.663 - P.667

 閉経婦人に対するエストリオール(E3)の有用性を検討した.更年期症状は投与開始前Kupperman指数(22.3±2.9点)を100%として1か月後より62.9±7.0%に有意に減少した(p<0.001).各更年期症状の発現頻度順とその改善率(%)は①関節痛(60%),②血管運動神経障害(79%),③不眠(62%),④全身倦怠(77%),⑤神経質(64%),⑥頭痛(90%),⑦憂欝(75%),⑧心悸充進(86%),⑨めまい(100%),⑩知覚神経障害(50%),⑪蟻走感(100%)であり,全項目50%以上の改善を示した.骨密度は12か月を通じて有意ではないが増加傾向が認められ,腰背痛に関しても有意ではないが軽快傾向を示した.したがって,E3は他のエストロゲン製剤に比べて生物活性が劣るが,更年期症状は投与開始1か月後より改善し,骨量減少抑制にも働き,発癌性などの副作用もなく管理面からも有効な薬剤と考える.

症例

子宮体部ポリープ状異型腺筋腫の1例

著者: 名方保夫 ,   杉原綾子 ,   窪田彬 ,   寺田信行

ページ範囲:P.669 - P.671

 今回筆者らは,35歳,女性の子宮体部に発生した子宮ポリープ状異型腺筋腫(atypical pypoidadenomyoma:APA)の1例を経験したので,病理組織学的所見を中心に報告する.病理組織学的に,上皮性成分は複雑型子宮内膜異型増殖症の像を呈し,間質性成分には筋腫様に平滑筋性細胞の増生像が認められるところがあった.そこで病理組織学的には,筋層浸潤を伴う高分化型類内膜腺癌とAPAとの鑑別診断が最も重要である.APAはときにover diagnosisの原因ともなりうるので,適切な病理診断が望まれる.

妊娠37週に急性発症した糖尿病性ケトアシドーシスの1例

著者: 大田俊一郎 ,   本田志寿恵 ,   林龍之介 ,   藤吉啓造 ,   石松順嗣 ,   綱脇現

ページ範囲:P.673 - P.676

 妊娠中期の妊娠糖尿病スクリーニング法として,50gGCTはその有用性が認められている.今回筆者らは,妊娠中期の50gGCTにて陰性であったが,妊娠37週に急性発症した糖尿病性ケトアシドーシスを経験したので報告する.症例は23歳で妊娠・分娩歴は,経妊0,経産0であった.妊娠22週に行った50gGCTでは耐糖能は正常であった.妊娠37週5日に体重の減少と全身倦怠感を主訴に来院,胎児心拍モニタリングで胎児仮死が認められたため緊急帝王切開を行った.児は体重1,940gの男児で,臍帯血検査ではアシドーシスと高血糖が認められた.母親の術前の血糖は516mg/dl,BE−18.6mm/l,尿ケトン体3+で糖尿病性ケトアシドーシスと診断しインスリン療法を開始した.手術後の検査でIDDMと診断した.児は生後121日目に死亡した.手術後1年経過しているが,現在も高血糖とHbA1cの高値は持続しインスリン療法を継続中である.

高齢婦人にみられた陰唇癒着症の1例

著者: 伊藤誠 ,   田中信之 ,   石川順子 ,   釜付弘志 ,   千原啓 ,   保條朝郎 ,   戸澤啓一

ページ範囲:P.677 - P.680

 陰唇癒着症は,一般に低エストロゲン状態で脆弱化した外陰部に炎症や感染あるいは外傷などが加わって発生すると考えられる後天性の疾患で,乳幼児期に発見されることが多く,成人での報告例は比較的少ない.今回,筆者らは高齢婦人に発生した陰唇癒着症の1例を経験したので報告する.
 症例は80歳の3回経産婦で,閉経は50歳.1996年6月18日排尿時痛を主訴として当科を受診した.左右の大陰唇が全長にわたって正中で癒着しており,ほぼ中央に小孔を認めるものの外尿道口,腟はまったく観察できなかった.7月2日,静脈麻酔下に中央の小孔よりモスキート鉗子および小筋鉤により鈍的に剥離し,外尿道口,腟,子宮腟部を確認した.術後は抗生剤の投与と局所にはエストロゲン含有軟膏とベタメタゾン・ゲンタマイシン軟膏の塗布および腟洗浄にクロマイ腟錠とエストリール腟錠を使用,術後9か月現在,再癒着は認めていない.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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