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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻6号

1997年06月発行

今月の臨床 治療困難例の排卵誘発

ゴナドトロピン療法

1.PCO症候群でhMGによりOHSSが起こるのは

著者: 田辺清男1

所属機関: 1慶慮義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.596 - P.598

文献概要

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ではクロミフェンなどの経口排卵誘発剤には反応しないことがある.したがって,挙児希望の患者の場合には,ゴナドトロピン療法を施行せざるを得ないが,他の排卵障害の患者と比較して,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が高率に起こる1)ことが,経験上よく知られている.しかし,なにゆえPCOSにおいてOHSSが高頻度に起こるのかについて,明確に説明した論文は筆者の知るかぎりでは見あたらない.そこで本稿では筆者の臨床経験と発表された文献を参考にして,筆者なりの考えを述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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