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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻6号

1997年06月発行

今月の臨床 治療困難例の排卵誘発

ゴナドトロピン療法

4.hMG療法時の黄体機能不全の治療法は

著者: 正岡薫1 根本央1 稲葉憲之1

所属機関: 1獨協医科大学産婦人科

ページ範囲:P.608 - P.611

文献概要

 体外受精—胚移植(IVF-ET)をはじめとする生殖補助技術(ART)の進歩にともない,hMGによる卵胞刺激,排卵誘発法はARTを行ううえでの基本技術として汎用されている.しかしながら,hMG療法時には黄体機能不全が起こりやすいことは周知の事実であり,とくにGnRH agonist(GnRHa)を併用した場合にこの傾向は顕著である1).黄体機能不全は分泌期内膜の形成不全を招き,胚の着床を障害するので,なんらかのlutealsupportが必要となる.しかし,luteal supportをめぐって,黄体ホルモンの補充療法がよいのか,あるいはhCGによる黄体の賦活療法がよいのか,いまだ見解の統一をみていないのが現状である.
 本稿では当教室で行っているIVF-ETのデータおよび文献的考察からいずれのluteal sopportがすぐれているのか言及し,合わせてわれわれの行うluteal supportのプロトコールを紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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