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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻6号

1997年06月発行

今月の臨床 治療困難例の排卵誘発

ゴナドトロピン療法

6.IVF-ETのPoor Responderへの対応は

著者: 向田哲規1 高橋克彦1

所属機関: 1広島HARTクリニック

ページ範囲:P.614 - P.616

文献概要

 初期の体外受精—移植(以下,IVF-ET)は自然排卵周期で行われていたが効率が悪いため,その後クロミフェンやhMG剤を使用した,いわゆる過排卵誘発法が用いられるようになった.多くの良質成熟卵を得ることで多くの良質胚を得,複数の胚を移植することでIVF-ETの成績は飛躍的に向上した.しかしこの方法では早発性LHサージが出現するという欠点があるため,現在ではGnRHa剤にて下垂体からのゴナドトロピン分泌を抑制してhMG剤を大量に投与する過排卵誘発法が主流となっている.しかしこのようにhMG剤を大量に投与しても十分な卵胞の発育の認められない症例をpoor responderと称するようになった1).このような症例は当然のことながら妊娠率は低く,その効果的な治療法が期待されているが,いまだ確立されていないのが現状である,以下治療法を中心に考察し,筆者らが試みている方法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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