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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻7号

1997年07月発行

連載 カラーグラフ

実践的な腹腔鏡下手術・7

LAVH(Laparoscopically Assisted Vaginal Hysterectomy):II—難度の高い症例におけるLAVHの実際

著者: 伊熊健一郎1 子安保喜1 山田幸生1 脇本栄子1

所属機関: 1宝塚市立病院産婦人科

ページ範囲:P.687 - P.689

文献概要

 LAVH(腹腔鏡補助下腟式子宮全摘術)の当科における基本術式とその手順については前回のカラーシリーズを参照いただきたい(本誌51巻6号579頁).今回は,本法を導入後5年が経過したので,LAVHと開腹移行例と開腹手術の手術内容の検討と、難度の高い症例におけるLAVHの実際についても紹介する.
 なお,LAVHの対象には,子宮摘出の必要な子宮筋腫または子宮腺筋症のなかで,(1)大きさは新生児頭大まで.(2)腟式操作が可能と判断される,(3)手術既往は問わない.(4)気腹による腹腔鏡操作が可能,などの条件を術前に満たす症例とした.また,腹腔鏡下操作として,①膀胱腹膜の切開が可能か,②ダグラス窩が開放されるか,③自動縫合器の安全な操作が可能か,の3点を同時に満たすことを条件としている.もし,大きさや癒着や技術面などから,いずれかが満たされない場合には,むりすることなく速やかに開腹手術に移行し,開腹移行例として扱っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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