文献詳細
連載 カラーグラフ
実践的な腹腔鏡下手術・7
LAVH(Laparoscopically Assisted Vaginal Hysterectomy):II—難度の高い症例におけるLAVHの実際
著者: 伊熊健一郎1 子安保喜1 山田幸生1 脇本栄子1
所属機関: 1宝塚市立病院産婦人科
ページ範囲:P.687 - P.689
文献概要
なお,LAVHの対象には,子宮摘出の必要な子宮筋腫または子宮腺筋症のなかで,(1)大きさは新生児頭大まで.(2)腟式操作が可能と判断される,(3)手術既往は問わない.(4)気腹による腹腔鏡操作が可能,などの条件を術前に満たす症例とした.また,腹腔鏡下操作として,①膀胱腹膜の切開が可能か,②ダグラス窩が開放されるか,③自動縫合器の安全な操作が可能か,の3点を同時に満たすことを条件としている.もし,大きさや癒着や技術面などから,いずれかが満たされない場合には,むりすることなく速やかに開腹手術に移行し,開腹移行例として扱っている.
掲載誌情報