icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻7号

1997年07月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科がんの化学療法—われわれはこうしいる

卵巣明細胞癌の化学療法

著者: 西田正人1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系産婦人科

ページ範囲:P.718 - P.722

文献購入ページに移動
 卵巣明細胞癌(clear cell carcinoma)に対してコンセンサスが得られた標準的化学療法はない.本腫瘍は他の腫瘍が化学療法によってその予後が改善されるに従い、あぶりだされてきた予後不良の腺癌である.しかしながら,本腫瘍はその多彩な形態的特徴もさることながら,組織発生や組織分化度診断,制癌剤感受性の面で,多くの興味ある神秘的な側面を備えており,そのことを知ることが本腫瘍制圧の糸口になる可能性もあるので,筆者が本腫瘍と付き合ってきた歴史を含めて,本腫瘍の性格と治療の現状について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?