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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻8号

1997年08月発行

文献概要

今月の臨床 産科における検査法—有用性と再評価 妊娠初期

2.絨毛膜下血腫は切迫流・早産の予後と関連するか

著者: 平野秀人1 小川正樹1 真田広行1 田中俊誠1

所属機関: 1秋田大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.796 - P.799

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 日常臨床上の超音波検査で,子宮内卵膜下にecho free spaceを認めることは,それほど稀なことではない.このような所見は,いわゆる絨毛膜下血腫(あるいは絨毛膜下出血)と称される疾患の特徴的画像で,Ball RH1)らによると,その出現頻度は1.3%程度とのことである.絨毛膜下血腫の臨床的な意義,すなわち流・早産,死産など妊娠予後との関係については,いくつかの報告がある.本稿では,絨毛膜下血腫とはどのような疾患なのか,そしてその妊娠予後について,これまでの報告と当教室の成績に基づいて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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