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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻8号

1997年08月発行

今月の臨床 産科における検査法—有用性と再評価

妊娠末期

2.分娩中のCTGはどこまで有用か

著者: 伊藤隆志1 池野慎治1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.856 - P.860

文献概要

CTG(cardiotocogram)記録の意義
 児の脳障害の多くは先天奇形,感染症などが原因であり,妊娠中,すなわち分娩開始前にすでにその原因があることが少なくないと考えられるようになってきた.一方,胎児・胎盤に対して陣痛という大きな負荷が加わる分娩は,胎児低酸素症による脳障害発生の大きな要因の一つであることに変わりはない.
 胎児は母体血から,胎盤の絨毛表面を介して酸素を供給され,臍帯を経て取り込む.母体血はラセン血管から内圧約10mmHgの絨毛間腔に,約30mmHgの血圧で流入,一方,胎児血は血圧60mmHgの圧力で絨毛に流入すると言われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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