文献詳細
今月の臨床 産科における検査法—有用性と再評価
妊娠末期
文献概要
今日,胎児well-beingの評価には,胎児心拍数図,超音波を用いた血流測定,胎児運動モニターなどMEによるものが主体となり,尿中E3(es—triol)や血中hPL(human placental lactogen)などの生化学的検査法は軽視され,施行頻度が減少する傾向にある.
生化学的検査法は検体採取の手間,測定に時間を要すること,1回の測定結果のみでは評価が困難であるのに対し,MEによる検査法は無侵襲のうえ,リアルタイムに評価できる点で優れている.しかし,MEによる評価は多人数を短時間で処理するには限度があること,しばしばfalse positiveが存在すること,胎児仮死の病因としての胎盤機能の評価が困難であるのも事実である.
生化学的検査法は検体採取の手間,測定に時間を要すること,1回の測定結果のみでは評価が困難であるのに対し,MEによる検査法は無侵襲のうえ,リアルタイムに評価できる点で優れている.しかし,MEによる評価は多人数を短時間で処理するには限度があること,しばしばfalse positiveが存在すること,胎児仮死の病因としての胎盤機能の評価が困難であるのも事実である.
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