icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻8号

1997年08月発行

今月の臨床 産科における検査法—有用性と再評価

妊娠末期

4.尿中E3定量と血中hPL測定は必要か

著者: 高橋諄1 小林圭子1 野嶽幸正1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院産婦人科

ページ範囲:P.866 - P.868

文献概要

 今日,胎児well-beingの評価には,胎児心拍数図,超音波を用いた血流測定,胎児運動モニターなどMEによるものが主体となり,尿中E3(es—triol)や血中hPL(human placental lactogen)などの生化学的検査法は軽視され,施行頻度が減少する傾向にある.
 生化学的検査法は検体採取の手間,測定に時間を要すること,1回の測定結果のみでは評価が困難であるのに対し,MEによる検査法は無侵襲のうえ,リアルタイムに評価できる点で優れている.しかし,MEによる評価は多人数を短時間で処理するには限度があること,しばしばfalse positiveが存在すること,胎児仮死の病因としての胎盤機能の評価が困難であるのも事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら