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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻8号

1997年08月発行

今月の臨床 産科における検査法—有用性と再評価

妊娠末期

5.部分常位胎盤早期剥離のエコー診断はどこまで可能か

著者: 赤松信雄1

所属機関: 1姫路赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.870 - P.873

文献概要

 筆者は1978年に常位胎盤早期剥離の超音波断層像を報告した.胎盤は異常に大きく,淡い胎盤エコー内に混在して不規則な形態をした大小不揃いのecho free spaceがみられた.胎児はすでに死亡しており,胎盤内のecho free spaceは出血した血液を示しているものと考えた1).この症例は陣痛強化して2時間後に経腟分娩した.娩出した胎盤の大部分が剥離していた.
 その後,3例の部分常位胎盤早期剥離を経験し,1982年にその超音波断層像も報告した2).胎盤の腫大,胎盤と子宮筋層との間に薄いecho freespaceや胎盤と子宮筋層との間にecho weekspaceを観察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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