文献詳細
原著
母体血清中のAFP,freeβhCG,u-E3による胎児の21トリソミースクリーニングのための多施設共同研究
著者: 名取道也12 鈴森薫13 工藤美樹14 武田佳彦14
所属機関: 1母体血清マーカー研究会 2国立大蔵病院臨床研究部 3名古屋市立大学医学部産婦人科 4東京女子医科大学産婦人科
ページ範囲:P.893 - P.899
文献概要
1,323検体を用い,AFP, freeβhCG, u-E3の3項目の分析を行った.まず妊娠週数および体重による測定値の補正式を作成し,各症例のMoM値を算出した、ついで21トリソミー胎児妊娠の危険率の算出を行った.本研究は,はじめて日本人の検体を用いて21トリソミー胎児妊娠危険率を算出し報告したものである.今回作成した21トリソミー胎児妊娠危険率を後方視的に適応した場合,陽性率は32%と高値であるが,検出率は96.6%と高い精度を示した.
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