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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻9号

1997年09月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科における検査法—有用性と再評価 不妊

3.抗精子抗体の検査法の種類と有用性

著者: 前川正彦1 鎌田正晴1 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.916 - P.918

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 女性にとって精子は同種抗原性を有する異物であり,精子に対する免疫反応の結果,抗精子抗体が産生される.抗精子抗体は精子の運動や受精など妊娠成立に必須の過程を障害することにより不妊症を引き起こすと考えられているが,産生されたすべての抗精子抗体が不妊症発症の原因になるわけではない.
 特定の女性に抗精子抗体が産生される機構はいまだ明らかではないが,産生される抗体は多種多様であることが知られており,検査法が異なれば検出される抗精子抗体の種類も異なってくる.本稿では抗精子抗体の検査法と,それによって検出される抗体の不妊症における意義について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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