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連載 産婦人科クリニカルテクニック
ワンポイントレッスン—私のノウハウ
文献概要
1.猪原式開腹固定器
開腹手術を行う際に,視野の確保は基本であり,かつ重要なことである,よく見えないところは切るなというものの,肥満例,骨盤腔の深い例などにおいてはしばしば腸管,大網腹壁,脂肪などが飛び出してきて,視野を妨げるばかりか,手術操作そのものにも支障が出てくることになる.これらの際に重宝するのが,猪原式開腹固定器(サンリツ社)である.そのサイズは,外弁がW80×H80mm,中弁がW100mm×H110mmである.この開腹鉤をもってすれば,産婦人科手術において腹腔展開に不便を感じることはまずない.もともとは,広汎子宮全摘術において使用することを目的に考案された器機と思われるが,肥満例,腹壁の厚い例,巨大腫瘍などのより広範囲の腹腔展開を必要とする例など,その適応範囲は広い.
開腹手術を行う際に,視野の確保は基本であり,かつ重要なことである,よく見えないところは切るなというものの,肥満例,骨盤腔の深い例などにおいてはしばしば腸管,大網腹壁,脂肪などが飛び出してきて,視野を妨げるばかりか,手術操作そのものにも支障が出てくることになる.これらの際に重宝するのが,猪原式開腹固定器(サンリツ社)である.そのサイズは,外弁がW80×H80mm,中弁がW100mm×H110mmである.この開腹鉤をもってすれば,産婦人科手術において腹腔展開に不便を感じることはまずない.もともとは,広汎子宮全摘術において使用することを目的に考案された器機と思われるが,肥満例,腹壁の厚い例,巨大腫瘍などのより広範囲の腹腔展開を必要とする例など,その適応範囲は広い.
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