文献詳細
CURRENT CLINIC
文献概要
経腟分娩時に子宮破裂と腟動脈損傷によって大出血を来たした症例を経験した.最初に子宮破裂の診断のもとに子宮全摘出術が行われたが,腹腔内出血が持続したために再開腹を行った.開腹によって腟動脈損傷がはじめて発見された.総出血量が14,300mlにも達したが,幸いに救命することができた症例である.
分娩時に発生する腟動脈の損傷はまれであるが,診断が困難なため処置を誤り,大量出血によって致命的な経過をたどる場合がある.実際に死亡事故の発生が散見されている.
分娩時に発生する腟動脈の損傷はまれであるが,診断が困難なため処置を誤り,大量出血によって致命的な経過をたどる場合がある.実際に死亡事故の発生が散見されている.
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