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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科51巻9号

1997年09月発行

文献概要

原著

高速液体クロマトグラフィーによるX染色体性魚鱗癬症の診断

著者: 菅原照夫1 岩城正範1 藤野敬史1 藤本征一郎1

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.995 - P.997

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 X染色体性魚鱗癬症はステロイドスルファターゼ欠損によつて発症する先天性代謝疾患である.今回筆者らはPCR法と高速液体クロマトグラフィーを組み合わせて,本疾患の患者および保因者の診断に応用した.PCR法は25サイクル,鋳型となるDNAは50 ngを用いてステロイドスルファターゼおよびβ—グロビン遺伝子を増幅した.魚鱗癬症患者ではステロイドスルファターゼDNAは検出しえなかった.患者の母親は正常人に比べDNAは半量であった.PCR-HPLC法により魚鱗癬症患者だけでなく,保因者を診断することが可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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