文献詳細
臨床経験
文献概要
産婦人科領域におけるインターネットの活用について検討するため,患者の啓蒙を目的にインターネット内に産婦人科相談室を設けて質問内容などについて検討した.1年間で121件の相談が寄せられた,相談者の居住地は関東がほとんどで,海外からは11件であった.相談内容は月経異常,流早産,不妊が多く,若年者からの相談では性交,避妊に関するものが目立った.相談者の年齢は20〜30代で91%を占めた.海外在住の日本人にとっては気軽に相談できる医療機関がなく不安な状態であり,インターネット上の相談室は有用であると考えられた.産婦人科領域においても今後インターネットの利用について考えていく必要があると思われる.
掲載誌情報